ガソリンは安いスタンドで入れる! これがガソリン高騰を抑える消費者の対抗策です
ガソリン補助金増額の記事をベストカーWebで書いたところ、ガソリン流通事情に詳しい中澤省一郎さんという公認会計士からメールを頂いた。原稿の内容、少し違うという。「メールだと時間が掛かるでしょうから」と電話番号をメールしたら掛かってきました。曰く「ガソリンの卸価格は下がるどころか2円くらい上がっています。スタンドも苦しい立場なんです」という。
那覇のスタンドです。よく見ると外税表示
経産省と石油元売りはガソリン価格の上昇分を5円でカバーできると説明しているものの、スタンドのガソリン仕入れ価格は上がっているそうな。しかもエネオス以外の石油元売りは、5円の補助金分を引き下げず、後から5円×売れたリッター数を補填するという。加えて補填期日の指定無し。だとすればスタンドが5円を期日不明のまま一時的に負担することになってしまう。
それ、今回の補助金システムの枠組みと全く違う。元売りが補助金を受け取り、安くなった製品をスタンドに供給するとなっている。本当だとすればエネオス以外の石油元売り、少しばかり酷い。スタンドだってガソリンを安く売ることなんかできないワな。補助金、経産省もぐだぐだ。元売りも中澤さんが指摘する通りなら違う。スタンドは打つ手無し。そして消費者不在です。
ちなみに元売りからスタンドへの卸価格が上がったという点について中澤さんは証拠あると言っている。私は証拠を持っていないため、石油元売りがどういった対応をしているか解らない。ただガソリンスタンドの会計も見ているくらいだから「火のない所に煙は立たぬ」とは違うかも。ガソリンを使わない人も負担する税金から出ている補助金だけに、使うならキッチリして欲しいと強く思う。
補助金が25円(消費税を含むため実質的に27.5円)になっても、今のままだとエネオス以外は25円×売れたL数だけ負担することになる? そんなことできないだろうから、25円の補助金出てもなかなかガソリン価格に反映できないかもしれません。消費者サイドからすれば、もう不信感しかない。経産省も石油元売りもスタンドも信じられない状態。安いスタンド使うしかないです。
上の写真を見ていただけば解る通り、ガソリン価格って幅がある(レギュラー163円って書いてあるけれど内税表示!)。消費税込み価格で179円。そこからエネキー使えば4円安。ナナコやTカード使い2円安。「エネキーやナナコだとガソリンの仕切り価格まで安くなる」ということじゃないだろうから、ガソリン価格にはけっこうなバッファがあるんだと思う。どうなっているのかワカラン!
いずれにしろ消費者ができることは「ガソリン入れるなら1円でも安いスタンドを選ぶ!」に尽きると思う。高いスタンドで入れていれば、高くてもいいんだとスタンドが判断する。直近の1ヶ月くらい、頑張って安いスタンドを狙って給油することをすすめたい。さすればガソリンの値上がり額を最小に抑えらえると思う。そういったことが面倒だと思うなら、今年は電気自動車です。
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