ガソリン本体の卸価格は1月下旬から7円しか上がっていないハズ。25円の補助金どこに消えた?
壮大な税金の無駄遣いを見せられている。全国平均のガソリン相場は174.1円になった。4月5日までの補助金、上限額の25円だ。補助金無ければ199.1円になったということか。実際、資源エネルギー庁は補助金なければ4月4日に204円近くになったと主張している。ホントかね? ガソリン補助金は1月27日に始まった。そのときのガソリンの卸相場は1リッターあたり74円程度。
74円に53.8円のガソリン諸税と消費税が乗り133円に。36円程度の運送コスト+スタンドの利益を加え170円という図式だ。参考までに書いておくと、1月下旬時点の卸価格は昨年12月から10円程度高くなっていた。そこで上限を5円の補助金を出せば170円以下に抑えられると経産省は考えたワケです。その後2月下旬になると卸価格は80円を突破。補助金5円だと170円を超える。
やむを得ず上限を25円に引き上げたのだけれど、ここからデタラメが始まる。3月に入りガソリン相場が激しく不安定になり数日間90円を突破したこともあった。90円ならガソリン諸税と消費税、流通コストを考えると185円くらいになる。とはいえ15円の補助金で170円以下をキープできたと思う。4月6日時点の卸価格80円といったイメージ。補助金は6円程度で170円をキープ可能。
そこに25円の補助金を投入しているのだから150円くらいになってもおかしくない。なのに資源エネルギー庁は25円の補助金なければ4月4日は204円近くなったと主張する。小学校の算数レベルで考えたって「おかしいでしょ!」ということになります。こう書くと「タイムラグがある」などと宣う。だったら今後150円を切る価格になるのか? ならなければ補助金パクった輩が居る。
大手メディアは石油業界からの宣伝費が少なからず出ているので追求しない。私のような立場だと補助金の流れを追いかけることはできないです。本来なら経産省がキッチリ追求しなければらないのだけれど、今の大臣はモリカケの時もダンマリを決め込んだ実績を持つ。このまんま誰かが大笑いすることになること間違いなし。いかんともしがたいが、現実を知っておくことは大切です。
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