クラウンセダン、ハイブリッドも良いクルマながら燃料電池は圧倒的に快適でした!

クラウンセダンに試乗しました。このクルマ、パワーユニットを2.5リッターハイブリッドと燃料電池から選べる。両方選べるクルマって今まで無かった。価格は補助金使うと燃料電池の方が安くなる。意外なことに車重も燃料電池の方が軽い。果たしてどんな違いがあるのかワクワクしながら乗り比べてみた。ちなみに受注はハイブリッド車の方が多いそうな。

結論から書くと、圧倒的に燃料電池の勝ちです! いや、正確に書くとハイブリッドだって決して悪くない。ハイブリッド車の中で評価すれば静かでパワフルで上質です。されど燃料電池ときたら、滑らかさでもドライバビイリティ(特に追い越し加速)でも静粛性でもお話にならないほど良い。乗り比べたら迷う余地無いほど。じゃなんでハイブリッドが売れるかと言えば、理由は1つ。

水素ステーションが無いからだ。東京なんか絶望的である! オリンピックのため湾岸地域にいくつか作ったけれど、内陸に入ったら”ほぼ”無し。しかも営業時間短く、点検や故障の理由とした臨時休業が多い。使いモノにならないです。この日も横浜地域の水素ステーションは2つとも休業しているそうで、遠くまで充填しに行っているという。経産省や環境庁、やる気無し!

我が国はCOP28でも化石賞という不名誉な賞を4回連続で押しつけられたが、さもありなん。日本で省エネ技術が進んでいるのは企業であり、国じゃない。「日本は頑張っているのに!」と憤る人も居るけれど、化石賞は日本国政府が獲得した不名誉であり、民間企業についちゃ頑張っていると思う。世界一優れた技術を持つ燃料電池が普及しないのだって政府に原因あります。

クラウンセダン唯一の弱点がリアシートへのアクセス。ルーフ低くてシート位置高いため、183cmの私だと下の位置にアタマが来てしまう。もぐり込もうとすると、けっこう難儀。座高の低い人なら問題無いかもしれません。リアシートに座ってもレッグスペースこそ余裕あるも、常時アタマとルーフが微接触する。これ、レクサスLSを開発した担当者の大失敗だと思う。

こいつさえ「問題無し!」とするなら、クラウンセダンは良いクルマだ。それにしても素晴らしい仕上がりの燃料電池仕様の売れ行きが伸び悩んでいることを残念に思う。かくなる上はトヨタが補助金を出してトヨタのディーラーに水素ステーション作ったらいい。さすれば安心して買えるようになることだろう。ポンコツになった国に頼っていたら何も出来ないですよ。

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4 Responses to “クラウンセダン、ハイブリッドも良いクルマながら燃料電池は圧倒的に快適でした!”

  1. AKIO より:

    水素ステーションをトヨタディーラーに作る案いいですね。
    高圧ガス保安法(経産省の縄張り)というアホな法律があるので保安距離の問題とかで法律を守るとなると難しいと一般的にはなりますが、TOYOTAがやって既成事実を作れば(エスコンフィールドのバックネットまでの距離方式)
    国も法改正をして使えるようになるでしょうね。
    当然TOYOTAの事だから安全性は十分担保した設備となります。
    あとは、バカな警察がディーラーの人を逮捕しないかという問題ですね。(鳩タクシーの事例があるので怖い)
    この辺は、TOYOTAの顧問弁護士が活躍してくれるでしょう。

  2. なっすー より:

    もしかして燃料電池車こそ小さなバッテリーを積んで、
    PHEV(プラグインハイブリッド車)にしてしまえば、
    普段使いも心配ないし、良いのではないでしょうか。

  3. はらだ より:

    ワタシも、群馬のディーラーの人と「水素ステーション作りゃ良いのに」、土地だけ都合つけてステーションをトヨタに作ってもらうってのはどうだろう?
    加えて、トヨタが田舎振興で水素工場を作ってくれんかな?
    インフラなんて先にやったもん勝ちなんだから、日本で上手いこと成功させて、世界に水素インフラ輸出したら儲かるんじゃないか?
    っと、話してました。

  4. ボヤキ爺 より:

    私は、シンプルにEVにすれば良いのだと思いますけどね。クラウンのEVってめっちゃ快適だろうなぁって思うんですが、でも、残念ながらちょうど良いプラットホームをトヨタはまだ開発中なんですよね。
    e-TNGAでも、大丈夫なんではとは思いますが…まあ、そんな努力はするつもりはないんだろうな。悲しいです。

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