クルマやバイク、タイヤ、そして家電。欧州から急速に日本製品が消えていく

5月に渡欧した時も痛感したのだけれど、今回さらに「このままだとアウツですね!」。ベルギーを走り回っているが、本当に日本車減りました。年式新しいのはトヨタばっかり。たま~にマツダとスズキ。日産、ホンダの新型車についちゃ滅多に見かけない。電気自動車の開発遅れもあり、少なくとも今後数年は挽回の見込み無し。というかトヨタ以外、撤退も時間の問題かと。

もっと「深刻ですね!」なのがバイク。10年前なら大型バイクって基本的に日本車だった。なのに今や風前の灯火状態。モトGPから手を引いたスズキは近々終焉を迎えると思う。そればかりかホンダやヤマハだって新型車を見かけなくなった。これまた遠からず採算ベースに乗らなくなっていくだろう。東南アジア市場が中華電動バイクに食い込まれたら、相当厳しい。

クルマやバイクに限らず日本ブランドを見かけなくなった。街中に駐まっているクルマのタイヤ見たら日本ブランド”ほぼ”無し。タイヤのアフターマーケット市場でのプレゼンスを完全に失った感がある。モータースポーツで全く使われてませんから。今や売れ筋になっているオールシーズンタイヤの開発も出遅れた。ブリヂストンやヨコハマはショッピングリストに乗らない。

滞在しているホテルの備品を見ても日本ブランド無し。以前は日本ブランドのTVがテッパンだったけれど、最近はサムソンばっかり。かつて街中に出るとカメラやビデオカメラは日本ブランドの牙城だったもののスマホに変わっている。ありとあらゆる分野から日本ブランドが消えつつあると考えていいんじゃなかろうか。これでクルマ無くなったら,いよいよ日本の存在感は消える。

いろんな要因あると思う。我が国の政府は今でも頭の中が「世界中の国が多少高くても日本の工業製品を買ってくれる」とバラ色になっているらしく、貿易交渉で譲りっぱなし。様々な関税や非関税障壁を掛けられてしまっている。企業側も新しいニーズに応えられず、市場を失い続けるばかり。これはクルマやバイクも同じようになってきたので皮膚感覚で理解できます。

欧州市場の魅力は多様性と奥行き。欧州で売れる製品は世界で高く評価される。なんといっても世界の高級品や高性能品は全て欧州で育てられると思って間違いない。そこで勝負できなくなったということは、明らかなる地盤沈下。二流品しか作れなくなることを意味する。30年前の日本企業のように「欧州で認めて貰いたい!」という元気さは無い。日本、大丈夫か?

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1 Responses to “クルマやバイク、タイヤ、そして家電。欧州から急速に日本製品が消えていく”

  1. CX-60 より:

    仕事をしていて、最近言い訳が多いな、無力だなと思うことがあります。何か突き詰めるより、儲からないからやめておこうとか、できる範囲で止めておこうとか。
    駆け出しの頃言われた、踏ん張りどころとか、やる気を持ち出すとパワハラ扱いです。ま、精神論では無理なことも多々あります。理詰めでコスト計画を立てて…。でも、ちょっと尖ってやろうとか、好きなものこそ…ということもありましょう!
    「最善か無か」からコストダウンに走って一度ベンツが落ちて、レクサスがとにかく工作精度を詰めて欧州をエッと驚かせたことがありました。今は、またその逆ですね。
    ニュルブルクリンクを走り込んで「スポーツカーは会議室では作れない」と出てきたNSX(初代)とGT-R(R35)、一方でアウディR8~コルベットをベンチマークしてちょっとはスーパースポーツになれたかな?とおっしゃる2代目NSX。そしてコルベットがMRに…さすがアメリカンにパクられてしまいました。(悪気はないのですがこういう表現になってしまう)
    そう考えると、もうすこしbz4xは質感高く作って置いてほしかったと思います。
    しかし液晶TVは、SONY・パナから、LG・サムソン、中国TCL…次はどこが作るんでしょうか?

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