グッドアイデア! トヨタ、部品メーカーに強力かつ実効性ありそうな二酸化炭素排出量削減を要請

共同通信発の情報によれば、トヨタは部品メーカーなどに対し2021年の二酸化炭素排出量を2020年比で3%削減するよう求めたという。2020年、4~5ヶ月に渡り新型コロナ影響の生産台数減があった。数字を見ると2020年は2019年より11.3%も販売台数少なかったです。したがって2020年は二酸化炭素排出量で言えば単純に考えると2019年より11.3%少なかった。

2021年は半導体不足を考慮してもフル稼働に近づく。したがって2019年比で考えたら11.3%+3%の14.3%ということになる! これ、なかなか厳しい数字です。なんせ2021年は5ヶ月過ぎた。残る7ヶ月で14.3%とな! 凄く大きな努力を必要とする。けれど共同通信の情報を受けての記事はおしなべて極めて扱い小さい。無視している大手メディアだって多いほど。

トヨタの3%という目標設定、絶妙だと思う。10%となったら即座に不可能だと皆さん考えるだろう。かといって1%とかだと緊張感無し! 消費税導入時と同じ3%って、何とかなりそうな気がする目標なのだった。加えて実質的な14.3%削減なら、大きな投資や抜本的な構造変更無く可能。しかも関連企業からすれば3%減を達成しないと他社調達になってしまうことを意味する。

例えばタイヤメーカー。トヨタに納品している国産4ブランド+海外ブランドのウチ、3%削減出来ないメーカーあれば、調達比率だって変えられるかもしれない。全ての調達メーカーがこういった努力をすることになる。遠からず販売や宣伝など様々な関連企業に同じようなリクエストを出してくるかもしれません。トヨタから広告出して貰っているTVや大手メディアなども同じ。

一番簡単なのは電源を再生可能エネルギーにすること。現時点でも再生可能エネルギーで作った電力だけ使用する契約が出来る。この契約をすることで簡単に二酸化炭素の排出量削減になるから便利。ただ電力コスト的に高くなることも考えられるため、2~3年スパンで考えたら工場などは独自に太陽光など再生可能エネルギーの導入を考えざるをえない。

興味深いのは2022年以降の削減目標設定値。毎年3%だと我が国に於ける2030年に2013年比46%減は無理っぽい。5%であれば余裕で目標達成です。ということで2022年以降は2年くらい3%のままかもしれないが、2024年あたりから5%に目標を上げることで46%達成も見えてくる。関連企業側は3年くらい準備期間あると抜本的な対応策を投入出来ることだろう。

トヨタ以外の自動車メーカーもぜひ導入したらいいと思う。

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