厳しい状況になった自動車メーカーを居抜きで買い電気自動車を作る新興勢力出てくるかも

アップルが電気自動車に参入してくるというニュースを伝えているメディアは多い。はたまた中国のバイドゥ(百度)も電気自動車作りをするという。多くの自動車関係者は「そんな簡単にクルマなんか作れない」とか「命を乗せるのだからITと違う」みたいに否定する。私も「異業種がクルマを作れるか?」と聞かれたら即座に「無理です!」と答えるだろう。

しかし! 最近になって「出来るかも」と考えるようになってきた。自動車メーカーが多様化してきたからです。アップルもクルマ作りは自分でやらず現代自動車に依頼するという。バイドゥはジーリー(吉利汽車)に協力して貰うという。ジーリー、ボルボを傘下に持つし「LYNK & CO」というオリジナルブランドも人気。その気になればプロトンやロータスだって傘下だ。

2020年WTCRでLYNK & COチーム優勝。ホンダ2位です

多くの日本人がホンダも気合いを入れ参戦しているWTCR(世界ツーリングカー選手権)のマニファクチャラーズタイトルはLYNK & COが奪取したことを知らないと思う。チームでいえば1位)LYNK & CO。2位)ホンダ。3位)LYNK & CO。4位)アウディ。5位)セアト、といったメンツ。もちろん現場はボルボだったシーアンレーシングながら、クルマはLYNK & COの『03』です。

テスラの成功を見て、GAFA(アマゾンやマイクロソフト、アップル、グーグルなど)も電気自動車を作ってみようと思うかもしれない。彼らのギョウカイが得意なの、M&A(企業買収)だ。M&Aに応じる自動車メーカーってきっと少なくない。なかでも輸出比率の少ないメーカーは自国内での雇用が書く出来れば良い。いや、輸出できるようなクルマ作りを出来たらモンク無し!

そんな企業、中国にゃたくさんあるだろうけれど解りにくいからマレーシアのプロトンを考えてみたい。プロトン、マレーシアの国策企業で、黎明期は三菱自動車が技術援助した。今は前述の通りジーリーの下にいるけれど決して成功していると言えないです。例えばプロトンをアマゾンが買収して電気自動車メーカーにしたらどうか? クルマ作りについちゃ全く問題無し!

プロトンX70。フォレスターと同等サイズです

マレーシアの企業だと解りにくいか? 年間利益が5兆円を軽く超えるマイクロソフトがマツダを買収したとしよう。マツダの時価総額は4800億円。いろんな方法あるけれど、マツダさえ受け入れるなら増資などしても5000億円あったら傘下に置き、生産ラインの半分くらいを電気自動車作りに使えるだろう。コストかかる電池の入手や制御関係はお手の物。

もちろん工場の規模や営業力など全ての点でテスラを凌ぐ。トヨタに負けないレベルの技術者だってたくさんいる。自動車メーカーとして考えたらカンペキだ。5000億円の投資などあっという間に回収可能。三菱自動車だってGAFEからすれば企業のポテンシャルを考えたら安い! 中国のお金持ち企業であれば日本こそ難しいだとろうけれど、世界規模だといろんなチョイスあります。

ロータスやボルボの技術者やデザイナーがクルマの開発をして、プロトンの工場で生産。電気は中国の安くて安全なリチウム鉄電池など使い、100万円以下で軽自動車の代替になるような電気自動車を作って日本に持ち込んだら、イッキに形勢逆転する。今やそんな時代だと言うことを考えて置くべきだと思う。ちなみに我が国の経産省も外務省も、クルマに輸入障壁を作ることなど出来まい。

世界はけっこうな早さで変わっている。

 

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