ザックス最高でしょ!

日本車の乗り味の悪さの大半はショックアブソーバーに起因する、と長い間、ナントカの一つ覚えのように書いてきた。本日、マイナーチェンジでザックスを採用したレクサスIS-Fに試乗したら、あまりの乗り心地の良さに感激しちゃいました。走り出して10mで「素敵です!」と
ココロの底から嬉しくなった次第。

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TRDのパーツリト

少し前置きが長くなる。古い世代の人は「やれば出来る!」と言う。確かに私だって若い頃に必至で練習したなら100mを13秒台で走れたかもしれない。けれど12秒台になると不可能。11秒台は生まれ持った素質が必要だ。今までの日本車は13秒台のレベルで勝負してきたため、頑張れば何とかなったと思う。

しかしレクサスのような高価格帯のクルマは、11秒台で勝負しなくちゃならない。ムカシ流の根性論じゃ通用しないワケ。この件、何度もメーカーと論じてきた。その度に「日本のメーカーに良いショックアブソーバーを作らせる。日本でやりたい」。やがて人が入れ替わり「タイヤと同じく良いモノなら使っていこう」。

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ショックアブソーバーキットは60万600円

かくして
IS-Fのマイナーチェンジでザックスを採用出来たんだと思う。もう少し正確に書くと、今回試乗したのはTRDで販売するショックアブソーバーが付いたモデルである。標準もザックス。TRDで販売するショックアブソーバーもザックスになった。標準のザックスも試乗したIS-Fに似た乗り味らしい。

ザックスを採用したIS-Fの乗り心地ときたら、もはや私の理想型と言って良い。ベンツCクラスのAMGやBMWのM3と真正面から勝負したって勝っている。
「勝るとも劣らない」という表現じゃなく「勝っている」。現在IS-Fのオーナーなら、国沢にダマされたと思ってTRDキットに交換して欲しい。

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あとはデザインです

「このままニュル24時間耐久レースに出場できる」というスペックのレース仕様車にも試乗してみた。これまた「トヨタ車なのか? これがホントにトヨタで作ったクルマなのか?」と感激するくらい楽しい! 日本車の安っぽい乗り心地の根源はショックアブソーバーだったのね、と改めて考えさせられた。

さて。人間の能力は素質で決まる。されどショックアブソーバーは「気合いで作れる」。今
まで自動車メーカーにもKYBにも「良いショックアブソーバーとは?」という概念が無かっんだろう。ザックスからの刺激を受け、KYBが「良いショックアブソーバーを作らなくちゃ!」と目覚めてくれることを希望す。

・ECOカーアジアは「レクサスGSのハイブリッドなら2,5リッター
 

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7 Responses to “ザックス最高でしょ!”

  1. さね より:

    外国産のショック変えたらそんなに…。トヨタなのに!!かぁ。 話は変わりますが燃費いいとなんでも許されるよーな雰囲気の我が国日本じゃ、高い車は素晴らしくなっても安い車はコスト的に無理だろうなぁ。内装ひとつとっても法規がなければ安全装置や安全に関する部品はぶくぐらいだし、シートも海外向けと違うみたいな車もあるとかないとか? 誰でも燃費よくて乗り心地よくて、運転しやすい車がいいと思うんですが…。いいショックがお高いとなると、後回しですよね危険じゃない範囲で走れればいい訳だし。ますます日本車の日本仕様は期待薄感全開ですね。燃費だけはいい車かぁ、時代が時代だけにそーなるのはしょーがないのかな日本車。メーカーも儲けないといけないですしね。ほんと落ちぶれてく真っ只中なんですね今の日本車って。なんだかなぁ

  2. kine より:

    アッパーマウントまで付いていてスタビライザーも、サスペンションキットですね、スプリングコンプレッサーでスプリングを縮めてアッパーマウントを外して組み替えなくても良いので楽です。
    あ、アッパーマウントも強化されているのかもしれませんね。
    私の要望は、コンパクトカーでもドライビングポジションがしっかり調整出来て,5時間ぐらい連続走行をしても大丈夫なシート&車が欲しいです。
    ノーマルのシートより、スポンジの薄いFRPのフルバッケットシートの方が疲れない気がします。

  3. 小林 英弘 より:

    私はビルシュタインとアラゴスタと無限の車高調を使った経験がありますが(←全部改造フィット君にて。無限のみ他車種用を使用)、どれも良かったですよ。個人的なフィーリングは「アラゴスタ>無限>ビルシュタイン」でした。「ショックアブソーバー」というのはそんなに製作コストがかかるんでしょうか? ちょっと頑張ってイイのを標準装備すればいいのに、と思いますが…まぁ足回りはスタビライザーやら何やらの全体で仕事するものなので(←もちろんタイヤも含めて)一概に「ショックだけ」とは言えないのかも知れないですが。…しかしまぁ社外品の車高調キットの高いこと高いこと! 今のトルネオ君にも奢ってあげたいのは山々ですが、一体いつになる事やら(笑)。
    PS:今日仕事で高松道を走ってると前方に低速走行中の赤いフィアット500が。スキーキャリアが付いてたし女の子のクルマかと思って「ふ〜ん」とナメて見てたら、近づくにつれ白いストライプとアンダーディフューザーと左右出しマフラーが見えてきました! 何とフィアット500トリビュート・フェラーリでした!(←若そうな男の人が乗ってました)。初めて見ましたがカッコイイ!! 「こんな高い希少なクルマにスキーキャリア付けてスキー場に行くってどんだけ金持ちなんやアンタ!どうせセカンドカーやろこのクルマ!」と虚しく心の中で叫びました(笑)。

  4. かず より:

    ズルいなぁ〜o(^o^)o 羨ましい!?
    ショックは、硬めのスポーティーバージョン以上の市販品なら、違いわかりにくいかもしれませんが、良いショックは、ノーマル仕様車に装着されたら、駐車場から出ていく時点でわかりますよね。
    トヨタのF1もザックスのショックでした。
    プリウス用も、アフター品で出してくれませんかね〜。
    それも、ノーマル仕様で。
    ちなみに、
    アベンシスが欲しくなる理由は、これが一番の理由です。
    良いショックなら、どこのメーカーでも構いませんがd(⌒ー⌒)!

  5. 真鍋清 より:

    ああ参った参った、トヨタにしてやられた!
    小生のレクサスIS350は2009年式、ショックアブソーバーは悪名高き「カヤバ」製、お陰で速度を上げれば問題はなく、フラットな乗り心地を満喫できるも40-50km/hの市街地レベルではブッシュとダンパーが共同処理する微小なストロークにおいて、ダンピングの未消化ぶりが目立って内臓が揺すられる有様―その辺はベストカー9月26日号のP.30で鈴木直也氏が指摘していたまさにその通りで、彼の指摘は正しく「我が意を得たり」なのだ!
    この辺り、メルセデスやBMWのみならずアウディA4/A6、VWパサート、シトロエンC5やサーブ9-5等と比べてもレクサスISのウィークポイントといえる点であり、やはり「レクサスISはマークXの着せ替え人形」という意見もわからないでもないのだ。
    こうした安普請さを無くし、レクサスをメルセデス/BMWの真っ向ライバルとして育て上げていくという意気込みがあるのなら標準のISシリーズにもオプションでいいからザックス製ダンパーを装着できるようにし、少なくともFスポーツ・バージョンははじめからザックス標準装備とすべきではないかと指摘しておく。

  6. 東海林薫 より:

    国沢様
    おせわになります。log拝見致しました。SACHS付きのISF、、相当良さそうですね!矢口チーフの目論みは大正解、って事になれば嬉しいです。僕らもドイツ車一辺倒から脱却して、FTから日本車アフターマーケットに参入を予定しております。引き続き宜しくお願い致します。

  7. リヒト より:

    私は家にベントレーのフライングスパーとLS600hL、
    セルシオを所有しておりますが、LSの件でお尋ねしたいの
    ですが、2008年式なんですが距離は2万キロほどです。
    ダンパーが悪い、初期型LSの乗り心地は良くないと
    おっしゃられますが、2008年式のLSもそうですか?
    確かにSZと乗り比べた場合、SZは軽くしっとりしながら
    角が取れた乗り心地でしたが、hLもシトロエンC5などと
    乗り比べても、踏み切りを渡る時、良好な路面を走っている
    時も、どちらもhLが気持ち上に思いましたが、どうでしょう
    か?車は全くの純正です。
    ちなみに新型GSの顔を見た時、次期LSもこの路線で行くなら
    次はレクサスを買う事はないと思います。

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