シビックHV訴訟の件

「シビックHVの燃費がカタログ値より著しく低い」という問題、その後、様々な状況が解ってきた。そもそもシビックHVは
燃費の悪さで20万人から集団訴訟されており、これに対しては最高200ドルの和解金や「次にホンダを買ってくれるなら新車値引き上乗せ」という常識的な条件で決着する流れになっていたという。

しかし突如一人のオバサンが「納得できない!」と単独の少額訴訟を起こし、ホンダ側も有能な弁護士を付けなかったものだから、約千ドルの損害賠償をしろという判決が出てしまう。ここでドロ沼の展開になりかける。集団訴訟してる中からオバサンに同調し
少額裁判で千ドルを取ろうという人達が出てきたからだ。

このオバサン、ホンダに対し強い恨みがあるのか不明ながら、元弁護士だという。同
じく弁護士であり、自動車メーカーが震え上がらせたラルフネーダーのように消費者運動で一儲けしようという狙いを持っていたという話もある。この狙いは成功するかと思われた。ところが、でございます。アメリカの社会はバランスを取る。

これは本当に見事で、当初は激しく主張したモノが優位を得るけれど、正しくなければ必ず反論出る。そして社会は妥当な結論を出す。今回の件も「確かにシビックHVの燃費はカタログに届かないけれど、200ドル+次に買うときの値引きでちょうどいいだろ」というのが社会のコンセンサスになった、ということだと思う。

集団訴訟は当初の条件で和解した。そもそもオバサンの主張は無理筋だった。芳しくない燃費性能のシビックHVながら、オバサンが言うほど酷くはない。ただホンダのハイブリッドは厳しい状況。新型シビックHVも2月の販売台数750台。2万台を売ったプリウスと大差が付いている。20万台売れたのがウソみたい。

最初にシビックHVを買った人達は「ホンダがハイブリッドを出すのだからトヨタに負けているワケないだろう」と信じていたそうな。シビックHVの燃費の件、当時からシビックHVの開発担当者と激論になっていたことを思い出す。インサイトも同じでしたね。1日でも早く開発中のハイブリッドを出せたらいいと思います。

・ECOカーアジアは「リチウム電池事情激変か? 日本勢チャンス

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4 Responses to “シビックHV訴訟の件”

  1. 白木 晴幸 より:

    このオバサン、〝弁護士として1旗上げようとした〟という噂も流れています(不確かながら)。アメリカは裁判大国ですから弁護士は…。
    しかしHONDAもそろそろIMAに変わる次期ハイブリッドシステムに変更するべきですね(多分もう完成してる?)。
    それにしても、ボッシュとサムスンの合弁企業のリチウム電池コケましたか?ボッシュも組む相手を間違えた?
    こうなると、日本の企業が有利になりますね。日産NECはともかくGSユアサやパナソニックに頑張ってもらいたい。ホンダも東芝に固執しないでコストの削減できるトコロと組んでハイブリッド技術を磨いてもらいたいです。

  2. さね より:

    ホンダのHV…インサイトのオーナーですが燃費は確かにHVとゆう幻想ほどよくはないですが、チョイノリや町乗り、乗りり方によりますが、普通のガソリン車よりちょっとだけよいぐらいです。もっとも最新の内燃機関車とは同じぐらいかな?バッテリーが勿体無いし無駄な気さえします。高速燃費だけは明らかに良いかなぁ…。空気抵抗が少ないのだけは素晴らしい。何の車と比べてとなるとカローラなどそのクラスあたりですかね。そのオバサンも集団訴訟の人も怒りまくるのは、燃費だけでなく安物まるだしの車体にもあるんじゃないでしょうか?本当にインサイトなんか200万円超える車とは思えない足回りにシャシーだし、内装とパッケージはしょぼい!好きなら買うのは止めませんが自分もアメリカ人なら参加したかったなぁ。それに今はゴルフなどインサイトに負けない素晴らしい燃費の良い内燃機関車もふえたし、車の出来は比べるべくもないぐらい違うし。勿論ゴルフが素晴らしいみたいですね。こうやって一度ダメ車を出すとホンダには悪いですがメーカーを信用できません。他の車種は出来のいいのもきっとあると思います。ホンダこそCVTなんか止めてもっと失敗を恐れず独創的な技術で勝負してほしいなぁ。今はマツダか、それやってるのは…。ホンダもいいががりとは思わず、謙虚にまともな車を開発にはげんでください。厳しいこといいましたが、今のホンダってなんか普通で無難な出来のちょっと悪い車メーカーの感じがして残念です。創業者の本田宗一郎氏が好きなので頑張ってほしいです。でも…まあいっかこれ以上いっても何も聞く耳ないエリート意識もろだしの大企業になったみたいだし、そこそこアメリカ人欺いて儲けて日本国の為になってください。ただ日本人を欺くのは勘弁してください。期待してます

  3. 小林 英弘 より:

    昨日送信したコメントはちょっと横道に逸れ過ぎたのでボツという事でお願いします。
    で…確かにシビックHVはプリウス程燃費は良くありませんが、集団訴訟されたのは「期待した程燃費が良くなかった事そのもの」が原因ではなく、あくまでも「カタログ燃費と実燃費の差が大き過ぎた」のが原因ですよね。ならある意味仕方ないですね…。
    「何でカタログに書いてる通りの燃費が出ないの?」って、買う側としては当然の疑問ですよね? 燃費って走り方や各種条件でコロコロ変わるモノですが…少し低めに見積もってでも「一般人が普通に平均的な乗り方をしたら出る数値」を記載した方がいいではないでしょうか? まぁそれでは燃費を「セールスポイント」にするのが難しくなるでしょうが、少なくともアメリカ市場ではその方がいいと思いますね。
    なぜかって…「費の悪さで20万人から集団訴訟されており…」なんてインパクド絶大のフレーズを聞くと誰だって「20万人が訴訟って!どんだけ燃費が悪いんだ!?」って思いますよね。でも実際は「HV車としては期待ほど燃費が良くなかった」だけで普通のガソリン車よりは遥かに燃費は良いのですから、ちょっと不運なイメージダウンでしたね。まぁフィット&フリードHVの国内販売には影響はないでしょうが…。
    …しかしこうして見るとトヨタのHV技術って改めて凄いんだな〜と思いますね。ホンダも早く新型HVシステムを完成させて欲しいですね。
    PS:アキュラILXってやっぱりカッコイイですね。日本仕様がないのが残念で仕方ないですね。アキュラ車はどれもアクが強いですが私は好きです。

  4. ねこまんま より:

    なんでも裁判のアメリカは金儲けの匂いがすると食いついてくる。
    まあそれは別にしてもホンダのハイブリッドに対してはある意味正当な評価じゃないんですかね?
    いまでもプリウスより低燃費とか言ってる人がいるけど、仮に実用燃費が同じとしても500ccも排気量が違って同じってのは悪いってことですよね。
    本当にホンダ方式がトヨタ方式より低燃費なら3割くらいよくて当たり前でしょう。
    そりゃエンジンで走る高速域だけなら排気量の少ないホンダの方が有利なのは当たり前。
    親戚にインサイトユーザーが居て、高速で30km出たとか自慢しているんですが、街中は?って聞くとだんまり(笑)
    ほかにも身近にインサイトやプリウスユーザーも結構居ますが、プリウスのほうが低燃費みたいですね。
    一部の熱狂的なホンダ党には我慢が出来ないみたいで、
    一番条件の良いインサイトと一番条件の悪いプリウス比べて勝ったと言ってる。
    ホンダが新方式のハイブリッド開発してるのは自分でそれを認めたということではないでしょうか。
    前から思ってるんですが、日本の燃費表示はもう少し実態に近く出来ないんですかね。
    メーカーは提示された規則で良い数字を目指すのは当たり前ですから今の現状ではJC08で良い数値を競うのは当たり前のことです。
    デミオなんかいまだに10.15モードで30kmとか宣伝してるけどなんでJC08でしないんですかね(正確には10.15モードで30kmで画面の下にJC08で25kmだったかな)
    これってある意味詐欺まがいの宣伝ですね。

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