シンカンセンスゴイカタイアイス、なぜ美味しい?
最近シンカンセンスゴイカタイアイスが話題にあがる。というのもJR東海は10月31日で車内販売を終了してしまう。名物だったアイスも食べられなくなってしまうんじゃないか、と残念がる人が多いためだ。新幹線のアイスを食べたことのある人なら御存知の通り、とんでもなくカタイ! 私が知る限り世界で一番カタイアイスだと思う。
どのくらいカタイかは下の動画を見て頂ければイメージ出来ることだろう。付属のスゴイカタイアイス用スプーン(後述)で叩く音を聞いただけで「すげえな!」。なぜ硬いのか? こらもう簡単。マイナス79度という驚くほど低い温度だからだ。あまりに低い温度のため食べると口の中にくっつくディッピンドッツでマイナス40度。それより39度も低い!
低い理由は開業当時の新幹線に冷凍庫がなかったためだ。そこでドライアイスを使った。以後、新幹線のアイスはスゴクカタイ状態になってしまう。私が初めて新幹線に乗ったのは1965年の夏。東京~新大阪が「ひかり」で4時間10分でした。冷房が効いているのとアイスが硬かったことだけ覚えている。そんなスゴクカタイアイスだけれど、とっても美味しい!
ディッピンドッツはマイナス40度
アイスって食べ続けていると冷たさに味蕾がマヒしてしまい感度も悪くなる。シンカンセンスゴイカタイアイスは最初削ることすら出来ないため、食べる速度、いや「食べられる速度」が極めて遅い。したがって口の中が暖まった頃に次の”破片”を食べるから、再び美味しい。今日は東京駅を出てすぐ買ったのだけれど、食べ終わったのは小田原駅を通過する直前だった。
子供に買ってあげたら20分静か(笑)。また、付属のスプーンは専用である。裏側を見るとスゴイカタイアイスと戦うため深いリブが入ってます。しかも丈夫! 強いチカラで押し込んだって割れない曲がらない! カイゼンを繰り返した結果なんだと思う。このアイス、11月以降もグリーン車だとオンラインでオーダー出来、席まで持ってきてくれる。東京駅の自販機でも買えるらしい。
「のぞみ」と「ひかり」に乗ったらぜひお試しを。ちなみに温度が高ければ普通に美味しいスジャータのアイスです。自販機、マイナス79度まで下げられるんだろうか。
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あの固いアイスが食べ切れる長い距離でここ最近新幹線に乗っていないので、ご無沙汰です。
先程ネットニュースでのぞみ停車駅のホームに自販機を設置するというのを見ました。
新幹線乗らなくても入場券買ってアイス買いに行けますね。
とは言え新幹線の中で食べるのが良いですね。
新幹線に乗ったら必ずシウマイ弁当を食べます。
駅弁は色々あるのに、もっと豪華なお弁当は山ほどあるのにコレです。
物凄い勢いで後ろに流れる車窓を見ながら、カラシの付いたシウマイを口に入れることが新幹線に乗った儀式のようなものになっていて。
デザートは「食べごろになった元硬いアイス」なのですが、普通に美味しいです(笑)。
食べ終わると何故かまた紐で「荷造り」しちゃうんですよねぇ。