ジャパンモビリティショーのスズキがヤバい! 全部欲しくなりそうです!

下のバイク、どこかで見たと思うかもしれない。そうです。2馬力のエンジン50cc積んで5万9800円という信じられないほど安価なプライスを付けてきた『チョイノリ』でございます。当時、あまりにも安っぽいエンジンでパワーもなく、リアサスレス。質感はヒジョウに厳しかった。1度試乗したけれど、欲しいとは1mmも思わず。それでもニーズあったんだろう。10万台ほど売れた。

今回出展するのはチョイノリの電気版。シート下に電池を積む。リアサス無しは変わらず。でも滑らかなモーターなので、快適性は大幅に改善することだろう。興味深いのはホンダが開発した電池パックを使っていないこと。「あんなモン使ったら高くなる!」ということなんだと思う。実際、ホンダの電池パック、もはや時代遅れ。商品力無し。スズキが見限ったのは当然でございましょう。

2輪国内4社はホンダの電池パックを使う契約を締結済

eチョイノリ、10万円を切ってきたら相当売れちゃう気がする。本来ならホンダがこういった電気バイクを出さないとダメ。おそらく開発した手前、高価な電池パックを使わなくちゃダメだと考えているのだろう。eチョイノリよりヤバいのが下の2台。バーエンドのライトを見れば解る通り、電動キックボードと同じ16歳以上なら免許無しで乗れる『特定原付』仕様だったりして。

特定原付、車幅が600mm以下ならタイヤの数に制限無い。最高速20km/h。6km/hの速度リミッター付けることでセニアカーと同じく歩道も走ることが出来る。電動キックボードより圧倒的に安全だ。家の近所の買い物に使うもよし、SUZU-RIDEであればミニバンのラゲッジに積むことも出来そうだから、遊びに行った先の移動手段としても使える。こちらは20万円切ったら爆発的に売れそう。

もちろん都市部じゃ使えない。けれど交通量が極めて少ない地域であれば、免許を返納した先輩方の移動手段にもなることだろう。八丈島のような島嶼で使うのなら理想的でございます! このくらい柔軟なモビリティが出てくると、老若男女ワクワクする。SUZU-RIDEも欲しくなっちゃうそうで怖い。上がりの一台はコイツかな、と思ったりして。早く試乗してみたい。

チョイノリの楽しさが伝わる動画です(笑!)

<おすすめ記事>

3 Responses to “ジャパンモビリティショーのスズキがヤバい! 全部欲しくなりそうです!”

  1. しんたろ より:

    スズキってこの手の「スキマモビリティ」作らせたら良いモノ作りますネ。

    チョイノリもそうでしたがワタシ的にはそのまた昔の「超小型レーサーレプリカ」の先鞭(?)となった「ギャグ」は思いっきりササりました(笑)
    「リアルチョロQ」なスタイルでエンジンもバーディ系のエンジン流用と思いきや4スト原付エンジン(だったかな)とネーミング通りレーサーレプリカをパロったまさに「ギャグ」な逸品でしたね。

    その後HY戦争真っ最中のヤマハとホンダが本気で「YSRやNSR」を作っちゃった事で「シャレが通じず」廃れちゃいましたがレーサーレプリカブームとその批判の嵐を逆手に取ったようなスズキのセンスには脱帽でした。

    2シーター軽の「ツイン」もそうでしたし、こういった「本気の遊びゴコロ」が世界中がまなじり吊り上げて「シャレが通じにくい」これからの時代、本当に必要になってくるんじゃないかなと思います。

  2. しんたろ より:

    連投コメで失礼します。

    当コラムの本筋に関していけばe-チョイノリ、当時の事情とよく似てますよね。
    元祖チョイノリはあの当時は他メーカーは低価格スクーターを国外生産にシフトさせる中で「国産」にこだわり、性能面はさて置き価格競争力の極限までコストダウンした結果の産物だったように覚えています。

    その意味で中華製EVスクーターとの勝負に挑戦する為の「決戦兵器」がくしくも同じ「チョイ乗り」ニーズという市場だったという事だったのでしょうか。
    そういえばチョイノリのライバルも中国ホンダ製「today」でしたっけ。

    因縁ですねぇ

    あとSuzu-RIDEもセニアカーのノウハウが詰まった一台ですね。
    考えればホンダバッテリーに頼らずともスズキにはセニアカーの充電バッテリーがあるワケですし、当然ノウハウも充分。
    逆に互換を持たせたままでセニアカーバッテリーの容量アップ等を図れば超々小型モビリティのスタンダード規格になるのではないかと。
    既に万台単位でセニアカーは普及しているワケですからね。

    いずれにせよ面白そうな2車種ですね。

    蛇足
    しかしe-チョイノリ、フレームや外装品の金型、良く残してましたね。
    ある意味そちらも驚きです。

  3. 猫まんま より:

    チョイノリは知人の同僚が乗ってました。発売当時惹かれたので購入を検討しましたがあまりの耐久性と不安定さでやめました。つーか販売店にやめろと言われた。知人の同僚いわく「岡山から山口の実家まで帰ったらぶっ壊れて販売店にそんな乗り方するのが間違いです」と言われたそうな。まあそれ以外にもタイヤが小さくサス?ショック?も無いのでぶっちゃけ危ないレベルの操安性でしたね。todayのほうが出来は良かったです。
    ギャグはノリは良かったんですがオイル交換するのにカウルを外すとか整備性が最悪でしたね、まあノリで作ったから整備性とかは考えていなかったんでしょうけど。
    ホンダも変わり種のロードフォックスとか当時は単車メーカーも元気が有りましたね。

コメントを残す

このページの先頭へ