最近シートベルト付いてないゴルフカートにも乗用車ナンバーを付けられるようになった?

ここにきて様々なモビリティが公道に出現している。地方自治体や大手企業であれば、どんな車両でもナンバー取得出来るようだ。下は大阪府の河内長野市で実証実験を始めた南花台モビリティの「クルクル」。ヤマハ製の7人乗り電動カートを使い、登録は乗用車の5ナンバー。最高速12km/h。ゴルフ場のカートと同じく、基本的に自動運転となり、緊急時のみ人間が操作する。

自動運転もいつの間にか始まっちゃってる!

歩くには遠い団地の中の1周2kmのコースを15分で周回するという。なかなか理にかなっており、今後、こういった乗り物は増えて行くことだろう。自動運転、こういった使い方が現実的だと思う。順調なら基本は無人運行にしておき、自動停止したら電動バイクなどで管理者が現場に行き対応すればいいと思う。最高速12km/hだったら大きい事故も起きないだろう。

一方「そら厳しいでしょ!」と考えるのが、港区で12月6日まで実証試験を行っている「グリーンスローモビリティ」。運行団体によれば「地域の交通課題解決および、旅行者・居住者が近隣地域の観光を楽しむマイクロツーリズム促進による地域の活性化を目指す」とある。コチラは軽自動車登録(下の写真)。当然ながら乗客3人までしか乗れず、最高速20km/hだという。

こんなモンが交通量多い道路にいたらジャマです!

正気かよ! と突っ込みたくなるのが運行ルート。大阪の「クルクル」は交通量の少ない団地内の道路。けれど港区の運行ルートを見ると以下の取り。交通量多く、左側に駐車車両だってたくさんある道路を20km/hで走らなくちゃならない。ずっとブツけられる可能性あるし、事故に遭った時の安全装備だって貧弱(というかシートベルトすらなし!)。

大阪のクルクルにも言えることながら、シートベルトの無い車両に乗用車ナンバーを交付できるとは思ってもいなかった。もし国がホンキでこの手の交通手段を構築していこうと考えているのなら、最初から「そらダメでしょ!」と解る港区のようなムダ使いをやめ(実際、利用者はほぼ居ないようだ。当然でしょう)、誰からみても「いいね!」と感じるような方法を希望しておく。

あまりにオタンコなことをやってると悲しくなります。

<おすすめ記事>

コメントを残す

このページの先頭へ