直近のガソリン価格は欧州で350円前後。物価が安いタイ国も220円。この”ツケ”はいつ払うことになる?
ホルムズ海峡閉鎖から4ヶ月。世界のガソリン相場はどうなったか? 直近の数字を見ると驚く! 「売ってる液体で一番安のがガソリン」と言われていたアメリカで190円(以下、リッターあたり)。欧州は幅があるものの、最も安いスペイン305円。高いオランダ460円。平均して350円といったイメージ。オーストラリア210円。タイ220円。韓国214円。我が国と言えば5月9日で以下の通り。
コストコでなくても東京近辺はレギュラー160円くらいである。日本より安いのは産油国であるインドネシアやサウジアラビア、ロシア、政策的に安くしている中国くらいだ。いや、今や我が国も33円/リッターの補助を出し政策的に安くしているから中国のことは言えない。ちなみに東京のガソリン価格160円に33円を加えたって193円にしかならず、アメリカと同じくらいである。
さらに驚くべきは1ドル=160円という円安の状態でこの安さという点。為替レートを購買力平均の相場と言われる1ドル=120円になればさらに下振れする。ホルムズ海峡閉鎖直後に「原油の仕入れ価格上がってない状況での値上げはおかしい」と書いた私ながら、直近のガソリン価格の安さも「おかしい」と思う。今日本に入ってきている原油価格がいくらなのかサッパリ解らないですけど。
今回改めて感じるのが「我が国は世界の産油国から高い評価を受けているのね!」と言う点である。今まで90%がUAEやサウジアラビアに代表される湾岸地域からの輸入だったのに、直近だとアメリカのテキサス原油やエジプト、アフリカの南スーダン、明後日はアゼルバイジャンのバクーからの原油も到着する。6月は通常の8割程度の原油が入ってくるようだ。
参考までに書いておくと日本以外の国は原油事情が厳しくなってきている。ホルムズ海峡経由の原油は世界の20%を占めている。その上、ロシアの石油施設はウクライナの攻撃(これは正当です)で生産能力減少中。IAEAによれば世界規模で在庫が減少しており(アメリカは戦術在庫まで放出している)、今の状況が2~3週間続けば逼迫した状態になるという。生活に困る国が出てくると言うこと。
フネも船底塗料不足で後半5分の1しか塗れず~
さて。中東の紛争が終了したら、OPECを抜けたUAEからどっさり原油が入ってくるだろうし、脱石油を進めない超少数派の先進国である日本という得意先を無くさないよう、良い条件を出してくると思う。こうなると我が国のカーボンニュートラルはなかなか進まない。今回原油を優先的に融通してくれた国だって「お返し」をしなければならない。産油国に対し相当の借りを作った。
とはいえ塗料に代表されるナフサ産品不足は続いている。赤沢経産相(自動車業界から激しく嫌われている)が念仏やうわごとのように「足りている」を繰り返すのみ。チ~ン!
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以前は暫定税率の差があったのでガソリンよりも軽油の方が安かったのは当然のことでしたが、
暫定税率が廃止された今も軽油の方が安いのが不思議です。
石油の補助金を軽油の方に多く出しているのでしょうか?