驚いたことにロシア向け中古車の輸出は4月も通常通りだった。中古車相場は高止まり中

調べてモノをしていて気付いた。日本にとって最大の中古車輸出国はずっとロシアということは知っていたのだけれど、ウクライナ侵攻で大きく減っていると考えていた次第。直近でどうなっているかとチェックしてみた。ちなみに2021年の月間平均は1万3500台程度。2020年と2019年が1万台程度。2018年以前を見ると8千台。5千500台。4千台といった数字。

ロシア向け9割減を伝える朝日新聞はガセ情報だった?

2022年はどうか? ウクライナ侵攻は2月24日だ。したがって1月と2月は通常通りと言ってよかろう。3月になると輸出先1位がアラブ首長国になり、ロシア向けの中古車ビジネスも終了になると言われていた。今になって考えてみたら3月も1万1477台という2位になったとはいえ決して少なくない台数だったものの、当時は朝日新聞ようにロシア向け輸出が無くなると報じられた。

2022年 1月1万0989台 2月1万4808台 3月1万1477台

ところが、である! 4月の台数を見たら1万1208台と横ばい。輸出先として1位に返り咲いている。ロシア向け中古車の輸出、5月はどうなったか不明ながら、落ちてないかも。これをどう評価したら現時点で解らない。乗用車が戦争の道具になっていると思えないし、ロシアに富を与えているワケでもない。むしろロシアからお金が流失していることを考えたら、悪い方向じゃない?

良い悪いと言う評価抜きで状況を知っておいて頂ければいいと考えます。ちなみに日本の中古車輸出は、正規ルートだけで年間120万台規模になる。2021年の新車販売台数が450万台規模。日本で販売されたクルマの20%~25%が中古車として海外に出て行くということに驚く。その他、部品として輸出されるクルマを考えると、30%以上が海外に出て行く計算。

・「ハーフカット中古車」で検索すると概要がわかります

直近の円安で日本の中古車は一段と魅力的になっていると思う。コンディションが良い上、円安で事実上10~20%安くなった。海外のバイヤーからすれば好機到来といったイメージ。新型コロナ禍や部品不足で新車の登録が低迷している中、中古車は売り物不足気味。そこに海外のバイヤーが入ってくると中古車は一段高になりそうだ。

<おすすめ記事>

コメントを残す

このページの先頭へ