スカイライン2リッターターボの不満
スカイラインの2リッターターボ、日本の使用環境に合わせレギュラー仕様にしてくるかと思いきや、最高出力などのスペックまでベンツと同じでございました。いや、JC08燃費などは重いEクラスが15,5km/Lなのに、20kg軽い200GT-tは13km/Lと大きく劣る。
理由を調べてみたら、Eクラスで採用されている最新の希薄燃焼制御じゃないのだという。つまりベンツにとっちゃ普及型の2リッターターボなのである。じゃ日産で勝手に改良したらいいでしょ、と思うけれど、基本的な制御マップに手を加えることを許してくれなかったそうな。
日産に技術ないのかとなれば、100%「違います」と言い切る。今の日産の国内販売はコスト最優先なので、月販目標200台のスカイラインに独自開発のエンジンを搭載出来なかった、ということです。1,6リッターの直噴ターボだと少しばかりトルクが少ない感じ。
もう一つ。スンゴイ高い価格でベンツからエンジンを買っていると思う。トヨタもBMWからディーゼルエンジンを買うけれど、その時に「BMWと競合するレクサスに搭載するとなればメダマが飛び出すくらい高いことを言ってくるでしょう」。インフィニティなので飛び出し価格です。
フーガの価格を見ると、システム出力364馬力の3,5リッターV6ハイブリッドのベースグレードは599万円。333馬力の3,7リッターV6通常エンジンが129万円安い476万円。本来なら日産のハイブリッドシステムって同じV6でも100万円以上高い価格設定。
いや、日産だけでなく3,5リッターV6ハイブリッドであるレクサスGS450hの価格も普通の3,5リッターV6より100万円以上高い。なのにスカイラインは50万円しか違わない。ステアリング・バイ・ワイヤ無しの200GT-tがハイブリッドの100万円安なら大いに魅力あったのに。
ここで文頭に戻る。希薄燃焼エンジンだと高価なNox触媒も必要になるため、一段と高くなってしまいます。そもそもベンツが最新型のエンジンを出してくれなかったらしい。日本以外の市場だと低負荷時(希薄燃焼領域)の燃費なんか関係ないでしょうしね。
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