スズキ、VWと別れ話?

スズキとVWの決別は秒読み状態になった。ドイツ側のメディアによればスズキのリクエスト、どうやら相当に強いモノらしい。おそらくVWが受け入れられるような内容じゃないという。もう少し言えば、スズキのリクエストを飲んだら、スズキの株を持っている必要は無いというこ
とです。勝手にやらせてね、ということか?

スズキにしてみてもVWから欲しかった技術はディーゼルと電池とハイブリッド。このウチ、
ディーゼルについちゃフィアットと良い交渉が出来たのだろう。少なくとも欧州やインドなど新興国で販売するディーゼルならフィアットだって持っている(日
米の排気ガス規制は不可能、という意味)。大きな問題は無いと考える。

ハイブリッドと電池はどうか。独自開発したシリーズハイブリッドが
予想以上に燃費良かったんだと思う。ホンダのシリーズハイブリッドの技術者に聞いたら「トヨタ式に負けないくらい燃費良いです」(カムリ級なら、という意
味だと思う)。加えて電池も2014年くらいから急速に安く&調達用意になっていく雰囲気になってきた。

といったことを考えスズキは
「VWの世話にならなくてもいいや」という判断になったんだと思う。ただ問題はVWを敵に回すこと。コッチの方が厳しいかと。今やVWを見ると世界中に市
場を求めている。インドやインドネシア、東欧といったスズキの稼ぎ手がVWに圧されることになると世界戦略の組み直しが必要。

この際、
フィアットと深い関係を築くのも手か? その場合、結婚に相当する資本提携でなく、とりあえずフリーな立場同士で付き合ったらいいと思います。いろんな意
味でイタリアはドイツ以上にしたたか。むしろドイツの方が解りやすい。「次はイタリア抜きでやろうぜ」という迷言(?)をキチンと分析した良いです。

・ECOカーアジアは「リーフで激走500km!

<おすすめ記事>

3 Responses to “スズキ、VWと別れ話?”

  1. 那須与一 より:

    ところで提携がうまくいっているところってあるんでしょうか?(笑)日産とMBもどうなることやら。

  2. さね より:

    別れますかVWとついに。結局うまがあわなかったんでしょうね。VWにスズキが支配されるのはいやでしたけど、ミッションやハイブリッドや電池やEVやダウンサイジングエンジン技術もらえたら嬉しかったろうなぁ… まあ終わるなら仕方ないし前向きにいってほしいです。前はマツダと組めばいいかなぁとも思いましたが、スカイは今のところイマイチな感じだし…スズキ一人でこれからやってゆくのも大変でしょうし。 いっそこれを機に軽自動車規格を少々税率上げても、小型車よりは確実にかなり安く! 全長、幅増やして、排気量800ぐらい?で作るようなればそのまま海外市場を席巻できる気がするし、しいては日本の自動車メーカー全体にもよいと思うので、そうしたらかつてのGMやら提携したいメーカー続出!なんてことに…なるといいですよね。スバルもそれならば!と軽自動車に帰ってきそうだし、そのままちょいと膨らませばコンパクトカー、今の軽自動車規格以下ならば軽自動車規格2とかでより安い税率にするとか。よく軽自動車規格の議論ありますが、日本国内だけ見て決める時代ではないと思います。軽自動車は日本の誇る宝ですからこそ、変えて海外勢にはとても作れません状態にするのは企業、国益にもかなうものでしょ 小型車がダメな今こそ! なんないかなやっぱり…

  3. 真鍋清 より:

    どうやらフィアット寄りの気配が強いスズキ、次のフィアットプントはスズキのスイフト主導でシャーシコンポーネンツを供給する…..なんて運びとなれば確かに願ったり叶ったりだろう。そしてスイフトにユーロ6基準のディーゼルを小改良して日本市場にもリリース、そこにフィアット側のディーゼル技術が大いに関与、と言いたい所だがそこまでは望み薄か。
    それ以上にスズキにとって金城湯池の軽四輪業界が目下のガラパゴス化から脱して本格的に欧州からインドに至る全世界で通用する適性を持ったベーシックカーに成長すべくフィアット側が目論む世界戦略Aセグメント車と生産面のフレキシブルさを有するべくプラットフォーム/骨格を共有し、それゆえコスト削減と一次安全性の飛躍的向上が見込め、日本特有の軽規格にミートするための夥しいパテント件数に起因するコスト高が緩和されたら…..と強く夢想しているのが正直なところだ。
    落ちぶれたとは言え小型化技術と途上国戦略の鉄人フィアットと、それを迎え撃つ「東洋の雄」スズキ―お互いの利害が一致して強いシナジー効果が望めるならそれはそれで理想的な提携には違いない上、ポイントを外さずお互いの立脚点に根ざした経営・コンセプトで進んでもらいたい。
    さてフィアットが傘下に収めたクライスラーとの関係だが、スズキ/フィアット共同開発のAセグメント車をクライスラー社が中南米でOEM販売している中国製チェリーQQの後釜に据えたらいかに理想的か知れないのと同時にクライスラーの中南米向けOEM車たる「ダッジ・ブリザ」(韓国のヒュンダイ・アクセントをベースとした1.3/1.5L級Bセグメント車)がスズキ・スイフトベースとなれば競争力も飛躍的に向上して全体的に途上国に強力な足場を築くことが期待できると思う。

このページの先頭へ