スーパー耐久レースで、燃料電池の建機と思わず買いそうな入門カートが展示されていたそうな

本来はカーボンニュートラルの取材日だったのだけれど荒天で中止。そんじゃ富士スピードウェイで開催されているスーパー耐久かと思ったものの、プレスパスの申請をしておらず。久しぶりに貯まった仕事や用事を片付けることにした次第。そんな中、気になったのがスーパー耐久に展示されていたコマツの燃料電池エスカベーターとGRカートだったりする。

建機もカーボンニュートラルなので電気が代替燃料か水素を使うしか無い。個人的には水素が一番リーズナブルだと思っている。代替燃料、高価だしエンジンオイルによる大気汚染やNoxの問題など残ります。電気の場合、建機を8時間(状況によっては24時間)稼働させようとすれば、脱着式にするなど工夫が必要。建機の現場に交換式電池システムは構築しにくい。

水素は有望です。太陽光パネルなどで電力を作り、スタックに水と電気を送り込むと水分解で水素を作れる。そいつを使えば現地でエネルギーを作れるのだった。問題は規制。現在も厳しい規制が掛かっている。日本だと上の建機を運ぼうとすれば完全に水素を抜かないとならない。はたまた動かそうとすれば、ほとんど絶望的なほど厳しい規制を掛けられてしまう。

現地で水素作って圧縮して充填しようとすれば、もうがんじがらめの規制を見るだけで「ダメだこりゃ!」。国は真剣に水素エネルギーを葬ろうとしている。トヨタもコマツも開発のベースは日本に置き、試験や実用化は海外に出て行くべきなんだと思う。コマツは建機メーカーでキャタピラに次ぐ2位。技術力だって高い。存分に水素を使わせてくれる国を選んだらいい。

エンジンは215ccの5馬力  写真/Gazoo com

GRカートはトヨタが独自企画で開発した入門カートだ。レンタルカートなどに使われているカートですら国際規格品。レーシングカートと基本的に同じフレームを使う。高価だしサイズも少しばかり大きく、ハイエース級の1BOXカーじゃないと運べない。レンタルカートという手もあるけれど、高価なカートを使うためたくさん練習しようとすれば安くない。

そんな状況をなんとかしようと考えたのがGRカートである。国際規格でなく独自規格となる。フレームも自動溶接のため安価らしい。エンジンはメインテナンス不要の汎用。定的的な調整が必要なチェーン駆動でなくベルト駆動というのもいい。それでいて最高速はリミッターを付けなければ80km/hくらい出ると言うからレンタルカートよりずっと速い!

価格は未発表ながら、タイヤを含め走れる状態で40万円を下回ればニーズあると思う。ウチの孫の中にレースやりたいというのが出てくれば、ジイサンの小遣いで走らせてやれる。嬉しいことにハンドル位置やシート位置を動かせるため、130~185cmまで対応可能とか。だったら孫のレースのWヘッダーで大人のレースも組めばいい。子供も大人も重量合わせして、です。

出たら買うか!

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3 Responses to “スーパー耐久レースで、燃料電池の建機と思わず買いそうな入門カートが展示されていたそうな”

  1. アミーゴ5号リリボーン より:

    子どもから大人までを想定した、リーズナブルで本格派のGRカートを見て、遂にトヨタの中でモータースポーツがガッチリ根付いたと感じました。

    あえて、リーズナブルな独自規格でしょ。これはどう考えても儲かりません。

    でもレーサー教育とドライビングの楽しさは、サイコーですものネ。

  2. 春、過ごしやすい季節 より:

    トヨタといえば、80点主義。
    面白くもなんともない車ばかり作っていた
    トヨタが一番ワクワクさせてくれる自動車会社になる未来があったなんて、
    思いもよらなかったし考えた事も無かった。
    カーガイがトップの会社(トヨタ自動車)と
    カーガイのカケラも無いトップの会社(日産自動車)。
    片や世界NO.1、片や倒産寸前の経営危機。
    半世紀前は2大自動車メーカーだったのにね。

  3. アクシオム より:

    コマツとは実際の建設現場で使用しているのと、昔近くにコマツの実験場があったので、そこに試作機のモニターとして入っていたのでコマツとは色々とやっていました。
    電気式のバックホウは、バケット容量が0.1m3級の超小型から小型機ならカートリッジ式のバッテリーであれば、需要はありそうですが、それよりも大きいバケット容量0.2m3以上になると、使用状況が苛酷になるのでバッテリーだとおそらく午前中使うとそこで充電しないと作業できないパターンが多いんじゃないでしょうか?
    あと産業廃棄物処分場で、廃棄物の分別、解体作業の屋内作業に、電源ケーブルを接続した電気式のバックホウがありますが、ケーブルが届く範囲でしか作業ができないので、屋外で移動距離がある作業には不適格ですね。
    記事の中・大型機になると、バケット容量が0.7m3以上で、車両重量も20tクラスになるので、水素は確かに向いています。それに作業自体をコンピューターであらかじめ設定したマシーンガイダンスがこのクラスは標準になりつつあるので、オペレーター単独で作業するよりも効率的な作業ができることでしょう。
    それにしても写真のバックホウは、後方が異様に大きいですね。結構アンバランスです。

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