ソウルショー始まる
大地震によって自動車業界も激しく揺さぶられてしまい、生産ばかりか開発計画まで遅れを来している。しかしライバル達は休みなく進化し続けてます。中でも注目しなければならないのが今や日本に並びつつある韓国勢(抜かれたメーカーもある)。日本の自動車メーカーにとって最大の脅威と言ってよかろう。
その韓国で4月1日からモーターショーが始まる。私が韓国に対し「こらマズい!」とハッキリ認識したのは、2009年のソウルショーだった。このショーでデビューしたソナタ・ハイブリッドの先行開発展示を見て「やられるかもしれない」と思った次第。なのに日本の自動車メーカーはノーマークでした。
ちなみに改めて上の記事に対するコメントを読むと、読者のレベルの高さがよく解る。2009年4月の時点で韓国の強さをキッチリ感じとってくれた。おそらく韓国勢に押されて始めている自動車業界以外の企業の読者の方も多いのだろう。一方、2年前の日本の自動車メーカーといえば完全にナメていたように思う。
帰国後、日本の自動車メーカーに対し「韓国勢は今まで大きく変わった」と進言したものの、残念ながら理解してもらえず(私の信頼性が低いと言うことでもある)。しかしソナタの大ヒットにより状況がイッキに変わった。おそらく今年のソウルショーは日本の自動車メーカーの技術者もたくさん行くことだろう。
と
いうことで私も明日からソウルに行く。今回のショーも破竹のイキオイをキープする韓国パワーが炸裂するに違いない。なるべく多くの情報を仕入れ、レポートするつもり。原稿の締め切りあるため少し遅れるかもしれないけれど(写真は永田にアップさせます)、業界のために少しでも役立てば嬉しい。
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お話は少しそれますが、韓国は赤十字を通じて多額の義援金を送ってくれるそうです。公務員の一部では一律給与天引きまでして義援金を募ったそうです。隣国の災難とはいえ、韓国のパワーはすごいと思います。
良き隣人でありたいと思います。逸れついでと言ってはなんですが、御大が昨年走ったタイからは非常用のガスタービン発電機2基を貸し出していただけるそうです。
日本も落ち着いたら、技術的な裏付けの無いお話しで申し訳ありませんが、可能であればメガフロート上に発電施設を作り、世界の災害地に引いてゆけるとよいのですが。
今回の復興に色々な技術やアイデアをチャレンジし、世界に還元できるとよいなと妄想しております。
逆にこういう大変な状況だと、日本の自動車メーカーも危機感もってライバル研究するんじゃないでしょうか。
今は日本メーカー同士で争う時でもないでしょうから、韓国メーカーみたいに一致団結して良い車を造ればいいと思います。
ただ日本メーカーの日本国内での製造は厳しい局面に立たされてるように思えます。特に前向きな展開が全くみえてきません。
私自身もしばらく日本国内の景気がよくなるとは思ってないです。特に日本国内にいると全く明るい未来を感じられません。首相や政策が駄目過ぎです。
韓国から見た日本が、どう見えるのか気になります。海外メディアから情報得てる人達も気をつかってか余り情報配信してくれません。良くないのはなんとなく分かるのですが、国沢さんみたいに遠慮なく書いて欲しいですね。
日本車の魅力って一般人が頑張れば買える高性能車だったんだと私は考えますが、レクサスや日産の高価格、富裕層金持ち向け戦略、デカいボディに革張りの内装、ハイブリッドなどで高い値段をつけているのを見ると、買う気がかなり失せます。
韓国車を見ているとデザイン良くて安いし保証も手厚いので、私も率直に欲しいと思います。
トヨタ信者以外は安くて品質良いのなら、アフタータイヤ市場がそうであるように、ハンコックタイヤと同じく日本車を席巻するのはまちがいないですね!
三菱自動車が現代に技術提供していたのが最近のように感じてしまいます。また、韓国企業はブルーオーシャン戦略(日本市場がいい例でレッドオーシャンでは成功していない?)をとっている、また国民一人あたりのGDPは日本の半分以下ということから、余計にあまく見ていたのではないでしょうか?。と、いうより、恥ずかしながら、過去、私がそう思っていました・・・。
韓国は、日本に比べ市場が小さく(人口が少なく)、海外へ出て必死にがんばろうとする気が日本より強いのではないかと思います。なので、国沢さんの仰るような技術力に加え、気持ちのうえでも脅威だと思います。
日本企業は韓国企業をよきライバルとして、もっともっと発展してほしいです。
韓国出張、お疲れ様です。
m(_ _)m
今回の東北関東大震災の影響で、日本から精密部品の調達ができず、アメリカや中国でクルマの生産が滞っているという記事をいくつか目にしました。
日本の部品の優秀さや影響の大きさを、あらためて認識した次第です。
一方で、韓国が困っているという記事は、まだ見ていないことに気づきました。
確かに、安価で耐久性を備えた精密部品を自国で賄えるのは、日本以外は韓国しかありませんものね。本当のところ、どうなのでしょう?
歴史的経緯から、国内メーカーは発言を控えているのかも知れないですね。韓国メディアは敏感ですから。
韓国では、車を所有する生活に「夢」が在るのかも知れません。国内メーカーは、未来の車に「大きな夢」を感じる社員、外国人をより多く採用する必要があるのでは?最近の中国民族系メーカーのデザインを見て、強く感じます。日本でも80年代までは「車との生活」に夢が溢れていましたよね。
今年の12月3日〜11日に開催予定の東京モーターショーがどうなるか心配です。
というのは、やはり福島原発事故です。日本人はビックサイトと福島原発は距離があるから大丈夫だと解かりますが、海外の人にとっては同じ日本、行くの止めようとなってしまわないでしょうか?
その例として、北九州と羽田を結ぶ飛行機を航行している某航空会社の外国人パイロットが、原発事故を理由に休暇帰国してから戻ってこないということがニュースで有りました。
日本にいて、他の外国人より日本のことを良く知っているはずの外国人ですら、こんな反応です。
前回の東京モーターショーは寂しさだけが目立ちましたが、今年は開催が危ぶまれるかもしれません。開催会場を九州とか沖縄に変更できないものですかね?
とにも、かくにも、早く原発事故が治まってもらいたいです。