タイヤの寿命について取材してみました。結論は驚くほどの「ケースbyケース」でした

タイヤの寿命は「減り」と「ゴムなどの劣化」で決まる、ということは説明するまでもない。前者についていえば明解! スリップサインが出たら交換しないと違法です。問題となるのが後者。果たして何年使えるのだろうか? 『JATMA』(日本自動車タイヤ協会)の公的な指針は「5年経ったら専門家のチェックを受けましょう」となっている。

三角マークがスリップサインの位置

専門家って誰? タイヤ屋さんやディーラーだったりすれば相当の確率で「交換しましょう!」になるだろう。儲かりますから。一方タイヤだって貴重な資源。燃やせば二酸化炭素を出す。なるべく長く使いたいところ。今回、自動車メーカーやタイヤメーカーの人達にプライベートな意見を聞いてみた。「5年経ったらタイヤ交換してますか?」と。そしたら見事に皆さん同じ答え。

2017年の49週目に作られた

「しませんよ」でした。もちろん話を聞いた皆さんは専門家なので、自分でタイヤのコンディションをチェック出来ることを付け足しておく。ちなみに私の家にあるタイヤで最も古いのは2017年12月生産だった。5年3ヶ月です。専門家に見て貰わなくちゃならない。まぁ私も無資格ながら準専門家に含めていいかもしれません。当然ながらクルマに乗るときは毎回チェックしてます(笑)。

トレッド面とサイドウォール共にどんな基準を持ってしても問題なさそう。したがってこのタイヤの場合、残りミゾがあるのに5年以上経っているから交換なんてのは完全なムダ使い。しかもタイヤの劣化は月単位で進むというワケじゃない。今後は1年毎にひび割れをチェックしていけばいいだろう。ちなみに一番ヤバいひび割れは下の写真のようなタイプ。深そうで&長い。

いつバーストしてもおかしくない状況。ただちに交換すること。ヒビも細かく短く表面だけなら「そろそろ交換」くらいのイメージでいい。細かいヒビが出てきたら毎月チェックし、育つようなら交換しましょう。オイル交換だって一昔前は「3000kmに1回」とされ、良い収益源になっていた。今や「サービスマニュアルに書いてあるタイミング」で問題無し。賢いカーライフを。

<おすすめ記事>

1 Responses to “タイヤの寿命について取材してみました。結論は驚くほどの「ケースbyケース」でした”

  1. natumenatuki より:

    私の家の、水栓タンク(ToTo製品)の、ゴムパーツは、水道水に含まれる、塩素アタックを、毎日、受けながらも、40年以上も、無交換でした。
     昔の、加硫したゴムは、かくも丈夫です。但し、現在は、衛生(発がん性)と環境問題(環境ホルモン)の関係で、使えるゴム薬品が、限定されて来ている為に、そこまでの、保証は難しくなっていると、考えられます。

コメントを残す

このページの先頭へ