タカタ、破綻か

タカタが民事再生法を申請するという。現時点で正式発表していない。タカタの件、最も不思議だったのは、エアバックの不具合出ているのに、安いながら株価を維持していたことだ。直近でも500円前後を付けているから驚く。事実上、すでに終わってるのに。

エアバッグ問題が顕在化した2014年、タカタの株価は3000円を超えていた。少なくともタカタの幹部は将来が見えていたと思う。自動車メーカーも規模の大きさを認識していたことだろう。私もこの話を聞いた際、どう報道しようか悩んだ。終わりだと思ったが証拠ありません。

当初、関係者は危険性のある地域(高温多湿)の古いクルマから徐々に対応していこうと考えたようだけれど、クルマなんて使い方でいろんな状況になる。使用の本拠地だって中古車の売買などで変わっていく。そんなことから、想像も出来ない規模になるだろうと思った次第。

決定的だったのは吸湿剤を入れるようになった2008年以降のエアバッグも暴発したことである。2014年5月時点で事実上「全てのタカタ製エアバッグが危険」になった。それでも1300円前後の株価だったから信じられないこと。ちなみに本日、取引は成立していない。

なぜ民事再生法の申請をすることになったのか? おそらく交換用エアバッグの生産体制のメドが付いたからだと思う。「タカタは無くなりました。リコール用のエアバッグありません」だといかんともしがたい。自動車メーカーが他の企業から調達出来るメドを付けたのだろう。

民事再生法で一番損するのは自動車メーカーである。リコール費用に掛かるウチ、工賃は全てかぶらなければならない。けれど、良い方向で判断するなら、これ以上の負担&規模拡大を考えなくても良くなったことだと思う。タカタのエアバック問題、全貌が判明しました。

後は爆発の危険性のあるエアバッグを可及的速やかに交換することです。

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