ダイハツの新社長は中南米本部の本部長である井上雅宏さん(60歳)が就任。星加宏昌副社長は留任

ダイハツの社長交代を含む改革の概要が発表された。奥平さんは予想通り退任し、井上雅宏さん(60歳)という中南米本部の本部長だった方がダイハツの代表になるという。記者会見後のQ&Aセッションで多くのメディアからどういった理由で井上さんを選んだのか質問出てました。不勉強につき私も全く面識も経歴も存じ上げなかった方で、全く予想しておらず。

3月1日からダイハツ社長になる井上雅宏さん

ちなみにトヨタは「新興国を見てきたベテラン」で「話を聞く能力をしっかり持っている」。さらに「佐藤さんとのコミュニケーションも万全」というあたりを社長選定の理由に挙げている。トヨタの明確な意思と言えば「技術についてはダイハツの独立性を守る」なんだろう。パワフルな技術系の人がダイハツに行けば、当然ながらダイハツ車もトヨタ車に近くなる。

それだとダイハツのストロングポイントを失うと考えたに違いない。副社長には桑田正規さん(53歳)という人事系の人を。もう一人はダイハツのプロパーで副社長だった星加宏昌さん(65歳)を引き続き起用。総合的な印象を述べると、穏やかな効き目の漢方薬を処方したイメージになる。実際、記者会見後にいろんな方と情報交換したけれど、おしなべて「よく解らない」。

「心機一転! 大変革するぞ!」というイメージを持った人はいなかった。とはいえ佐藤さんが熟考した人事だろうし、豊田章男会長も納得の人選ということなので、力量のある人物だと考える。メディア側からすれば「お手並みを拝見させて頂きます」。ダイハツを『トヨタその2』にするのでなく、今のままの「国民車」をより安心して乗れる存在にしようということかもしれません。

ダイハツのユーザーは社長人事など気にしないだろうから、2ヶ月もすれば不正問題があったことを含め、忘却の彼方になろう。トヨタもダイハツも資金的な余裕はタップリある。急ぐ必要なし。時間を掛け、ダイハツの体質をジックリ変えていこうと考えたに違いない。もしかしたら正解なのかも。ダイハツを今のトヨタのようなクルマ好き御用達のメーカーにはしないということです。

ダイハツの新体制次第ではご祝儀にハイゼット・デッキバンを買うと言った私、勝手に盛り上がった。遠からず井上新体制の方針や人事も発表されると思う。今までのダイハツのイメージであれば中古車にします。

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3 Responses to “ダイハツの新社長は中南米本部の本部長である井上雅宏さん(60歳)が就任。星加宏昌副社長は留任”

  1. McG より:

    ダイハツに独立性を守る程価値の有る技術力なんて無いですよ。

    全てトヨタのおこぼれですから。

    強いて言えば分離されたダイハツディーゼルが一体だった頃のダイハツ工業が持ってた技術なら価値が有ったと考えます。

  2. アミーゴ5号リボーン より:

    ダイハツ新社長の経歴を拝見すると、トヨタはダイハツを異国と見なしたと感じます。悪く言えば、面従腹背。

    ダイハツも、やってはいけないことをして、トヨタから何をされるかわからないという恐怖があるでしょう。

    新しいコトを始める前には、コミュニケーションと信頼関係が大切ですが、そもそもそれがない。トヨタグループなのに、双方マイナススタートということだと思います。

    そういう意味では、技術のエースを送り込む即効性のある化学農法ではなく、手間はかかるけど人づくりと持続性を重視した有機農法を選んだのだと感じました。

  3. 二級人 より:

    最初の不正発覚から9ヶ月経っても、これからゆっくりやりますから、のようです。これではダイハツの生まれ変わるぐらいの改革など望めないし、誰も期待してません。まあ10年経ったらダイハツなど無くなっているでしょうから、終わりの始まりです。品性のない連中はいずれ哀れな末路を迎えます。

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