ダイハツの電気商用車、新しい『サイバーセキュリティ』をクリアしてなければ発売は大幅延期!

ロードスターがマイナーチェンジした理由は『UN-R155/UN-R156』という国連で定められた『サイバーセキュリティ及びソフトウェアアップデート』の基準を満たすためである。大雑把に言えば従来のソフトウェアを含む電装品は全て使えず、新規格に対応しなければならないのだった。だからこそロードスターはハーネスまで見直することになり、マツコネまで付けた。

いつになるか解らない状況

逆に考えると旧規定の電装品のまま認証の申請が出来るのは2023年12月までということになっていると思われる。ここで問題になってくるのが次期型ムーヴと電気軽商用車だ。次期型ムーブ、当初の予定だと今年中頃にフルモデルチェンジする予定だった。されど4月に発覚したポール側突不正で伸び伸びに。もし新規格に対応していれば問題ないけれど、ケチなダイハツである。

既存車についていでば当面適用は猶予される。今回の騒ぎなかったら年内に申請出来て来年早々の販売も可能だった。2024年以降に発売予定のクルマから新規格へ対応する予定だったなら、次期型ムーヴは旧規格という可能性大。新規格対応にお金掛かります。ダイハツならお金掛けない方を選んで不思議じゃない。衝突安全など今までの規制も全てギリですよ。

ホンダは予定通り2024年5月

となれば電気軽商用だって同じ。旧規格の電装を使い、今年中に認証申請出そうと考えていたのならアウトである。現在ダイハツについて言えば新型車の認証どころではない。電気軽商用車も認証申請を一旦引っ込めていると思う。提出が来年になると新規格の電装でなければ認可されず。100歩譲って国交省の特任だけで済むのならいいけれど新規格は国連案件。簡単に済まない。

ということで電気軽商用車と次期型ムーヴ、仮に旧規格の電装品を使っていたとすればワイヤーハーネスからの変更が必要になってくる。どんなに急いだって2024年末。下手すれば2025年になってしまうかもしれない。漁夫の利を得るのはホンダです。当初より50万円も値上がりして不評ながら、ダイハツ(スズキとトヨタでも扱う)がオウンゴール。強気で商談出来ます。

 

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2 Responses to “ダイハツの電気商用車、新しい『サイバーセキュリティ』をクリアしてなければ発売は大幅延期!”

  1. kingsarmonj より:

    ダイハツの腐敗も世間的に明らかになったところで。
    腐敗すれば新しいものに取り替わらなければなりません。
    時代に耐えきれなくなった組織は潰れ新しい組織に生まれ変わらざるおえないと思います。
    顧客に新しい価値を提供できない企業は潰れ、新しい価値を提供できる企業が成長します。
    つまり、新しい企業に生まれ変わるチャンスと考えるべきです。

  2. トヨタ車ユーザー より:

    N-VAN e:の情報が欲しかったのですが、ディーラーが長期休業に入ってしまいました。
    e:のほうはホンダコネクト対応にすることができ、充電時間の設定などができます。何かしらアップデートに対応しているかは不明ながら、まあこれから先売っていく車の電子プラットフォームとしてUN~は取得しているでしょう。
    ダイハツは、アップデート機能がなければもう少し引っ張れる…というかケチな車の開発にそこまでの機能入れてくるのかちょっと疑問が。車のIcTサービス名もサービス自体もスズキ・トヨタ・ダイハツでことなりますから、どれをどこまで対応するかと考えるよりとりあえず「無しで」とか言い出しそうですよね。
    24年の軽商用BEVは、ホンダvs三菱vsASF2.0(日本のファブレス・中華メーカー)となりそうです。
    あまりBEVが普及していない日本で、同じカテゴリに一気にライバルが3台出てくるのもすごいなぁ。e:はFUNグレードが300万円超えるとか。(e:L2で270万くらい?)
    ちなみに、写真を拡大してみる限りN-VANe:もフットペダル式のパーキングブレーキなので渋滞非対応のクルコンになると思います。

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