テスラが先行しているオンラインのリコール、日本勢はトヨタしか対応しておらず
テスラはたびたび大量リコールを出している。不祥事を大好物とする既存のメディアは大々的に伝えるけれど、テスラにほとんどダメージ無し! というのもリコールの大半がオンラインで対応出来てしまうからだ。乗らない時間に勝手に対策ソフトをアップロードする。もちろんテスラからすればお金掛からない。リコールそのものもPCのアップデート感覚だ。
日本ではやっとトヨタがオンラインでの対応を始めている。テスラのように自動アップロードでこそないけれど、液晶パネルにリコール出た旨の表示出る。指示にしたがってプッシュ操作するのみ。こういったリコール対応、大歓迎だ。というのも自動車メーカーからすれば費用掛からないためリコールに対するハードルが低くなる。気軽にリコール出来る、と言い換えても良い。
今後、電子関係の装備などはドンドン普及していく。リコールまでいかないレベルでも対応した方が良いケースだって山ほど出てくることだろう。ただオンラインでのリコール対応は車載の電子環境から対応していかなければならない。トヨタですらイッキに対応出来ず、徐々に取り入れていくという。他の自動車メーカーといえば、確実に遅れを取ってます。
ちなみにトヨタが2026年に導入する電子プラットフォームに採用する『アリーン』というシステムは、今までの日本車がやっていなかったことや出来なかったもの、近い将来に盛り込んでいくべきものまで対応しようとしているらしい。渋滞していたら事前に減速したり、横滑り防止装置が稼働する雪道などあれば事前に警告出したり減速したりも出来るそうな。
はたまた地域対象のスマートグリッド対応や、自宅で完結するマイクロスマートにも対応させるだろうことは疑う余地無し。意外なことにトヨタ以外のメーカーの動きは見えない。やっているのかどうかすら不明。トヨタ以外の自動車メーカー、徹底的に発信力が落ちたと思う。夢を感じない。頑張っていることも感じさせない。ブランドイメージ作りの逆ですね。
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私は、ディーラーに行かなくても修理(リコール対応)ができるのは顧客サービスとしてはかなりの利点のハズと思います。その代わりディーラーにはリコール対応費用は落ちないですが、、、これはもともと割に合わないとも言われています。
MIRAIやプリウスのKINTO車もライダーを後付けできるようになっていることをチョコチョコアピールしていました。
BMWなんかはシートヒーターが付いているのに月額料金を払わないとONできないとか(汗
ほかのメーカーは、まだメーカーオプションの高いナビを付けないと通信モジュールを付けてくれないレベルです。それに車でデータ収集って初代リーフが先駆けだったんですけど…。
スマホのようにEVを使う中国や欧米はこういうのに慣れているから、差が開かないか心配です。
レヴォーグは最近生産された車からAVHとアイドリングストップボタンがトップ画面に出るようになったとのことで、同じC型に乗ってる方々中心に不満たらたらのようですね。スバルもオンラインでアップデートできるように対応してあげればいいのにと思いました。
UN-R155のサイバーセキュリティ法規対応がかなりハードルが高いため、その開発期間を確保するために各社OTA機能の有効化を遅らせていると以前どこかのサイトで読みました。(OTA機能は組み込んでいるが、殺している)
OTA対応した新型車は去年の夏から、非対応の新型車は来年からこの法規対応しないと欧州で販売できなくなる。既にOTA対応している継続生産車はさらに2-3年猶予がある。
つまり、トヨタやテスラは今後数年間、サイバーセキュリティ法規に対応できていない状態でOTA機能が有効化されている≒ セキュリティに脆弱な状態になっている。
そう考えると、まずはきちんとサイバーセキュリティに対応して安全安心な車として仕上げてからOTA対応していこうというテスラやトヨタ以外のほうが、私としては安心感がありますね。