デザインはクルマのコストアップ要因にならない。むしろ大幅なコストダウンになります
デザインがクルマの価格に与えるコストは、ほぼ無視していいレベルである。先代プリウスと新型プリウス、高騰する要素ありませんから。むしろプリウスやクラウンのようにデザインが高く評価された結果、予想していたより販売台数増えたらコストダウン要因になります。少しコストアップするパーツや製造方法を使ったとしても売れれば総合的に安くなるワケ。
一方、デザインでしくじって生産予定台数を下回ると、クルマのコストは大幅にハネ上がる! 最近のホンダ車を見ていると、全てコレ。今年のホンダはさらに販売台数が伸び悩むと思う。こう書くと「デザインは好みだ」と言う人もいるけれど、勝手にどうぞ。私もデザインは好みという意見に何ら反論しない。ただモデル事務所のブローシュを見ると、いわゆる美形の男女ばかり。
ニーズのある無しは必ずあります。自動車メ-カーのデザインTOPは、モデル事務所のスカウトの感性が必要である。100歩譲って個性派も欲しいため「タレント事務所」のスカウトというイメージでもOK。いずれにしろブローシュ作っても依頼なく、オーディションに参加させても全く仕事取れないようなルックスや雰囲気の人を揃えても事務所は潰れちゃいます。
こんなデザイン、売れるワケない
本来なら自動車メディアはモデル&タレント事務所と同じくらい厳しい評価をしなければならないと思っている。なぜかといえば、クルマの資産に大きい影響を与えるためだ。デザイン良いクルマはリセールバリューよく、乗り換え時に有利。カッコ悪くてリセールバリュー悪ければ損をする。つまり動力性能やハンドリング、乗り心地と同じでクルマの重要なスペックなのだった。
なのに最近デザイン評価から逃げるメディアも増えてきた。とにかく誉める! どんな異形でも「個性的だ!」と誉める。メディアが誉めれば担当者はそいつをスクラップして上司に「評価されてます」と報告。クルマおんちの上司だと「そうかそうか」で反省出来ない。まぁトヨタも今までそんなんでした。サイモンさんになるまでの成功率、30%といったイメージ。
サイモンさんになって外れ無し! 打率10割です! そろそろ違う顔つきのトライは必要だと思いますが。日産のアルフォンソさんも高い打率だったけれど、JMSの出展車両やノートのマイナーチェンジを見て「う~ん」。少し日産の悪いチカラを受け始めているような気がします。次に出てくるクルマで日産の今後3年くらいの業績が予想出来るんじゃなかろうか。
スバル、マツダ、三菱自動車は打率6割前後でいいと思う。ただ変化が必要。スバルはデザイン部長変わった第一作は次期型フォレスター。マツダの場合、ラージが失敗気味なので、どう立ち直らせるか。三菱自動車は新しい路線があたると思う。困ったの、ホンダです。ミナミンになってから、プリウスもクラウンも旧型に戻しちゃったのと同じくらいの打率。そしてメディア誉めすぎです。
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HONDAのコンセプトカーは2010年位前までは自分はビックリする位未来的で市販になる度ガックリしてましたが(CR-X位まで)斬新だと思ってましたが最近は期待してても余りにつまらないですねぇ…溜息…。
デザイントップが日本人で挑みたいのは自分は評価しますが、いかんせん本気でつまらないですね。
どうにかしてほしいです!
素朴な質問です
国沢さんのこの種の近未来予測な記事にスズキさんが登場していない様に思います。
トヨタ、日産、スバル、マツダ、三菱自動車の5社になっているのには何か理由があるのでしょうか?
(勘違いでしたら済みません)
ホンダの0シリーズと新しいホンダ・ロゴのネット記事を読みました。
自分はクルマの開発ストーリーが大好きななのですが、この記事で詳細に紹介されていた内容はアカンです。
何というか、コンセプトや狙いがさっぱり伝わってこない。今風のワードだらけなのは百歩譲るとしても、ユーザーや社会に対する創り手の覚悟や情熱、こだわりが全く感じられない。
本田宗一郎さんの言葉には、人と社会と地球に対する優しさと、技術で貢献するという覚悟が、言霊になって宿っていた。
今回、出来の悪いコンサル会社が書いたような、自己満足に満ち溢れたコンセプトを読んで、あらためてホンダのヤバさを感じました。
クルマは頭で創るんじゃない!
人の心で創るんだ!
と本気で痛感した次第です。
・せっかく売れているヴェゼルもミナミングリルが付いたモデルは「う~ん?」と違和感を感じます。
新型N-BOXもカスタムはミナミングリルなんでしょうけど、やっぱり「う~む?」
N-BOXが新型スペーシアあたりに販売台数で負け続けたら、ホンダも目が覚めるでしょうか?
最近のスズキさん、スイフトもとても良いデザインだと感じます。
でも、そんなネガティブに期待してしまっているホンダファンがいるもの確かです。
常にそうあるべきとは思いませんが、商品の場合は作り手側の主義・主張の押し付けではなく、購入者側の声にも寄り添う必要もあるのではないでしょうか。
ソニー・ホンダのアフィーラは、第一弾として出すものなので失敗が許されないと思うのですが、あのデザインが富裕層の琴線に触れるとは思えないですし、ゲーム好きの若年層が無理してでも買いたいと思うこともないと思います。中途半端な位置づけの商品になったら、もったいないと思うのですが。