トヨタ、アメリカで向かい風

トヨタはヌーミー(GMとの合弁で作った工場)を閉めるという決断をした。確かに金銭的に考えれば損が少ないのだろう。ただ総合的に考えれば継続すべきだったと思う。実際「撤退は好ましくない選択」と評価するアメリカ通も多い。「GMを助けるような動きをしたら良かったのに」ということです。

私はアメリカとの友好関係を保つために継続すると予想。だからこそ「閉めない」と考え、大はずれであります。この件とリンクしているのかどうか意見の分かれるトコロながら、最近アメリカでトヨタに対する逆風が吹き始めている。フロアマットの問題や、タンドラの欠陥疑惑、相変わらずやまないハイブリッドの特許問題。

レクサスES350の暴走など、ユーチューブに事故直前の通話内容がアップされているものの未ださっぱり解らない。ちなみにアウディはアメリカで暴走事故がクローズアップされた余波を未だに引きずってます。こんな「罠」をいくつも仕掛けられたら、トヨタだって体力を消耗する。「木を見て森を見ない」トヨタになると厳しいか?

一方、GMは本気でボルト(シリーズハイブリッド)の生産に乗り出すようだ。1、4リッターエンジン+iーMiEVと同じ16kWhのバッテリーを組み合わせているけれど、バッテリーをスイフトのハイブリッドのように少なくし、電費を追求したら、案外面白いかもしれない。4kWhくらいのバッテリーがベストかと。

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1 Responses to “トヨタ、アメリカで向かい風”

  1. ぱんだねこ より:

    いつも楽しく勉強させていただいております。
    アメリカでたくさん儲けたのだから恩返しを、という姿勢があってよかったのではないかと思います。工場では多くのアメリカ人が働いているのですから。
    一方で、アメリカのような浮き沈みの激しいところでの商売はコリゴリという考えも働いたのではないかと思います。私の勤め先を含め日本企業の多くがアメリカの景気回復頼みというのが現状ですが、これも何とかしたいのではないでしょうか。それに、アメリカはいろいろなワナのある国ですし、結局は自国中心主義ですから。
    今の日本企業は、インドなどのアジア各国にも進出しようとしています。なので、後々同じようなことになったときには「同じ仕事をしてきたもの同士がんばろう」といえるようになれれば良いなと思います。

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