トヨタ、今や世界で一番クルマ好きの気持ちを暖めてくれるメーカーになった

いやいや存在は解っていたけれど、燃費規制や騒音規制など高性能車にとって厳しい状況になりつつある中、本当にトヨタは現時点で考えられる最高レベルのスポーツカーを発表した。今やブランニューのスポーツカーは稀少。2020年のコルベットですら「凄いな!」と思った。2020年の時点で燃費&騒音規制の施行は決まってましたから。開発したって販売出来る時間は短い。

実際、様々な規制によりGT-Rは作れなくなった。騒音規制をクリアするにはフェラーリやランボルギーニのようなミドシップじゃなければならないのだけれど(だからコルベットもミドシップにした)、トヨタが後輪駆動を選んだことにも驚かされる。GR GTに近い存在はモータースポーツでも活躍しているAMG GTクーペだ。4リッターV8ターボを搭載する後輪駆動車です。

この手のスポーツカーを作りに当たり、トヨタがミドシップでなくなぜ後輪駆動を選んだのか興味深い。ミドシップなら騒音規制をクリア出来るのに。メルセデスの場合、ミドシップのプラットフォームが無かったのに対し、トヨタはゼロスタート。どんなレイアウトでも選べた。このあたり、電気自動車になるレクサス版との関係もあるんだと思う。機会あったら聞いてみたい。

気になる価格だけれど、AMG GTが2800万円ほどなので、それに限りなく近いと考えていいだろう。ただAMG GTには2リッター4気筒400馬力のモデルも存在しており、こちらなら1600万円でハードル低くなる。トヨタにも新開発の2リッター4気筒ターボがあるので、これを搭載したモデルを1500万円くらいで出してきたら夢物語のクルマじゃ無くなります。

GR GTには当然ながら競技仕様が存在する。いや、もしかして競技仕様を作ろうとして市販モデルも作ったのかもしれない。今回発表されたのは『GT3』仕様。このジャンルはニュル24時間耐久レースのTOPカテゴリーである。来年のニュル24でオーバーオールを狙う可能性は十分ある。その他、ル・マン24や日本のスーパー耐久レースにだって使えます。トヨタ大暴れか?

GR GTのリリースはこちらから

GR GTに発表に合わせたワケじゃないだろうけれど、小松監督率いるF1のHaasにトヨタがジョイン。2026年から「TGR Haas F1 Team」となる。トヨタ系ドライバーにもF1への道を作るというのが目的ながら、資金援助はもちろんチームから依頼されれば技術面の手助けもするようになっていくと思う。Haasのパワーユニットを供給してるフェラーリとの協業もありうる。

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4 Responses to “トヨタ、今や世界で一番クルマ好きの気持ちを暖めてくれるメーカーになった”

  1. ばんじ〜 より:

    『上司豊田章男』読みました
    改めて、あの時期に豊田章男という
    カーガイが(誰にも期待されずに)
    社長になったという幸運を感じました

    それはトヨタだけの幸運でなく
    クルマに関わる多数の人にとっての幸運
    だったのだなぁ としみじみ…

  2. アミーゴ5号リリボーン より:

    GRときたら、
    コペン、ヤリス、86、そしてGT

    今の規制まみれの時代において、
    あまりにも凄すぎて、
    おいらのボキャブラリーでは表現できまへん。

    クルマ好きとして、
    トヨタもといモリゾウさんには
    感謝・感謝・感謝デス!

  3. アミーゴ5号リリボーン より:

    おっと、GRにはスープラもありました。次期コペンは、まだでしたね。

    GRには、MNやらSportやらいろいろあって、いまいちわかってなかったりして。。。

  4. 裸の将軍 より:

    TOYOTA GAZOO Racing GR
    https://youtu.be/TlwHL0P3W04

    犬の動画を見てたら、このCMが入って来て
    いやー、犬の本編そっちのけでこのCMの動画を探しましたよ
    カッコいいったらありゃしない!

    自称、アンチトヨタなんですが
    以前なら日産、ホンダが担ってた立場をもトヨタが今全部背負っている現在
    世界を、日本のお役所(笑)を相手に戦っているトヨタに称賛を称えたい
    そう思わずにはいられません

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