トヨタが出資する空のモビリティ、どうやらホンキ! 1~2年でアメリカの型式認証を取れる可能性大
トヨタがJOBYに出資し、かなりホンキで空のモビリティ開発をしているという話は2022年2月にレポート済。その後も開発が進んでおり、1ヶ月前に追加投資し、トータル1350億円になった。アメリカに於ける航空機の型式認証は5段階のゲートを設けられているが、今年8月に4段階目をクリア。日本での初飛行、4段階目クリアとなったため国交省が認可せざるを得なかったということになる。この手の乗り物はアメリカ発じゃなければ門前払いです。
ちなみにトヨタは出資するだけでなく生産技術を提供している。アメリカあるあるで、開発することを得意とするが、安定した品質の部品を安価に生産する技術といえば「う~ん」というレベル。トヨタは生産技術や組み立てに必要な治具、電動部品で関与している。私は遠からずトヨタがJOBYを傘下に置くと予想してます。安全性が西側国の10分の1程度でOKな中国版「空の小型モビリティ」に先を越されるだろうけれど、挽回できると思う。
中国は実用化まで秒読み
航空機としてのロジックはオスプレイと同じ。6つのローターを使い垂直上昇。その後、ローターの角度変え、小さい主翼で揚力を発生させて浮くためのエネルギーを節約。同時に320km/hという高速化を可能にしている。JOBYを報じている日本のメディアは詳しく書いていないが、当然ながら電動。オスプレイの危険性はギア駆動される2つのローターの1つがトラブル起こしただけで墜落することにある。電動だから6つローターを使える。1つの失陥に対応可能。
降着装置など見ると量産バージョンに限りなく近い感じ
また、機体の中央部分に回転翼無いためパラシュートを収納出来そう。すでに「シーラス」というパラシュートを装備する軽飛行機で墜落事故が発生しており、乗員全員無事だった。浮く構造にしておけば、着水後に重い電池を捨てるなどすれば救援来るまで待てることだろう。実用航続距離は160kmとなっており(理論上は240km程度か?)、時間にすれば30分といったあたり。30分で使い切れる電池だと急速充電は60分くらいかと。
低騒音をアピールする電動機のため「どのくらい静かなの?」と思う。今回トヨタ発表の動画は無音。どんな音か気になる。探したらありました。騒音計を見ると72db。加えて離着陸時は6つのブレードから出る音が干渉するのだろう。それなりの音はする。ただブレードの改良や、回転数の制御などでもっと静かになると思う。実用時の運行コストはヘリコプターの2分の1程度。自動運転ならさらに下がる。4人で割れば案外実用的かも。
離島や交通環境悪い地域での交通手段として考えれば最安! ドクターヘリとしても使いやすい。現在離島で緊急医療の必要あれば、自衛隊がヘリを飛ばすようなことになる。東京都であれば、大島と三宅島、八丈島に配備することで普段は人の移動。緊急時は患者移送に使えます。今後我が国の地方部は人口減少へ進む。JOBYのような移動手段を用意しておくべきかと。日本全体で200機くらい揃えると、全てのエリアをカバー出来る。
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個人的に空飛ぶクルマには懐疑的ですが、実は全固体電池なら、実用に耐えるかもと妄想しております。
空飛ぶクルマなら、全固体電池の耐振動性能もミニマムですむし、バッテリーをカートリッジ式にすれば、災害救助で繰り返し往復する際にも対応できます。
と、いつものように勝手に妄想しております。
ローター、3つ停止しても大丈夫かも?
つい最近まで、空飛ぶ車とヘリコプターの差がわかりませんでしたが、googleのAI回答で納得しました。
でも、そんなにスピード出さなくていいから、キャビンを何かしらの車のモチーフにしてくれると、車好きはうれしいです。トヨタならクラウンコンフォートとか!?
この発明を災害救助など社会のための道具として積極的に発展できることを期待したいです。
(超富裕層のプライベートジェットやヘリに代わる移動手段というだけに留まらずに)