トヨタのディーゼル
トヨタの環境フォーラムには『ユーロ5』をクリアした現時点で世界一クリーン(間もなく日産に抜かれます)な2,2リッター4気筒を含め、3基のディーゼルエンジンが展示されていた。「BIN5やポスト新長期はどうしますか?」と聞いたら「今のところ日米で触媒タイプのディーゼルを出す予定はありません」(ちなみに尿素水を使うタイプの4,5リッターV8のBIN5仕様は間もなく仕上がるそうな)。日米に関しちゃハイブリッドで勝負できると判断しているようだ。「触媒でBIN5をクリアすることなど想定しておらず完全に出遅れた」というのが真相なれど、確かにアメリカじゃディーゼルのハードルが高い。というのもアメリカの軽油価格を見ると日本のような税制優遇無いため、ガソリンよりリッター当たり10円高いのだ。いや、クリーンディーゼル用の硫黄分無し(サルファフリー)の軽油なら、15円以上高くなるだろう。ガソリンより10〜15%程度高価なワケです。ディーゼルが30%燃費良くても、燃料代と”行って来い”で15〜20%差。40〜50万円高くなる新車価格のモトを取りづらい。日本だと”行って来い”で40%燃料コスト安くなります。なるほどトヨタの判断も一理ある。されど世の中の流れは倫理的じゃないことも多い。「空気」としちゃディーゼルの期待値大かと。いずれにしろトヨタが今からBIN5&ポスト新長期に取り掛かったとしても、発売まで下見て4年掛かると思う。
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