追い風弱まる

ディーゼルやEVに対する追い風が急に弱まってしまった。本日、TVでよく登場する環八のスタンドを通ったら、レギュラー121円のハイオク131円。そして軽油118円。ここまでガソリンの価格が下がってくれば、あまり燃費を気にしないで済むようになります。
加えてレギュラーと軽油の価格差、わずか3円! 仮に暫定税率が終了することになれば、25円以上軽油はガソリンより高くなってしまう。ガソリンより30%燃費良くても、燃料コストで20%高ければ、もはやモトなど取れまい。同じようにEVだって「美味しさ」は大幅に薄まる。
「ガソリンは下がる」と書き始めた7月から、こういった事態になることを私は心配していたのだった。将来的にガソリン価格が下がることなど無い。けれど、人間、目先の事象に弱い。ここまでガソリン価格下がると「だったらハイブリッドで十分でしょう」になってしまう。
逆に自動車メーカーは、従来型パワーユニットを搭載するクルマを売る好機到来だ。ガソリン安いウチなら、リッター10kmのクルマだって売れる。年末のボーナス商戦でクルマの魅力を大いにアピールし、一息付けるよう頑張って欲しい。

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2 Responses to “追い風弱まる”

  1. アマチュア部員 より:

    ガソリン価格の下落は、燃費の悪い車に乗る私にとっては嬉しいことではありますが、仰るとおり低燃費車の盛り上がりを減速させますね。
    私は1年後ぐらいまでには、インサイトかプリウスに乗り換えたいと思っていますが、両車のリーク情報が出てくるにしたがって、やはりエコカーは運転の楽しみがスポイルされるんだなと思わされます。
    例えばインサイト。IMAはエンジンをメインにしているので付いていることを期待していたCVTのマニュアルモードがありません。
    そしてプリウスは車幅が大きくなるようです。
    燃費性能とトレードオフする部分がいくつかあると、たしかにガソリン価格が下がった今では「あと2〜3年、今の車に乗ろうかな」という気分になりますね。
    個人的な好みですが、昔のBMW 3シリーズ(E36型)のようなスポーティーな小型FRセダンをハイブリッド&ツインクラッチ2ペダルにして実燃費17〜20km/Lといった車が発売されれば迷わず購入するのですが。(システム出力は150馬力・200Nm程でOKです)

  2. Ito より:

    レギュラー125円になるとハイブリッドを10万キロ乗っても価格的にトントンになってしまいます。135円辺りがハイブリッドの優位性の境界になってくるでしょうか。やはり同クラス車+20万円に収まらないと厳しい気がします。トヨタはこの辺でどんな戦略を打ってくるのでしょうか。
    「とりあえずハイブリッドにしておこう」と思う人が多くなる価格設定をホンダだけではなくトヨタにも期待しています。
    EVにはかなり逆風です。EVと太陽電池で車の環境問題はかなり解決できるだけに、それらの開発が滞るのは10年後を見た場合、社会的にも企業価値的にも好ましくありません。大企業は確信の持てない方向へなかなか大舵を切ることができないので、意外にもベンチャー企業から車が誕生するなんてこともあり得るかもしれません。アメリカのビッグスリーがあの有り様になるくらいなので(もっとも金融危機の影響の方が大きいですが)、日本の有名企業だからなんとかなるとウカウカしてられない気がします(メーカーだってとっくに考えているとは思いますが…)

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