ドイツ御三家の凋落が始まった。このまま歯止めを掛けられないかもしれない
その昔、アメリカのビッグ3といえば世界を席巻するイキオイだった。世界最大のアメリカ市場をガッツリ押さえた上、欧州はGMがオペルとヴォクソールで。フォードも欧州フォードとして大きなシェアを持っていた。もちろん早い時期に中国市場へ進出。自動車産業の覇権を持っていたと言ってよかろう。そんなアメリカ勢ながら欧州市場からほぼ撤退。
ポルシェですら電動化車両は厳しい
変わって目覚ましい伸びを見せたのがドイツの御三家である。VWもメルセデスもBMWも中国市場で爆発的にシェアを伸ばし、アメリカ市場では利益率の大きいプレミアムセグメントのSUVで大もうけ。直近の10年はかつていない隆盛を誇った。しかし！ 電動化が始まるや急速にイキオイを失っていく。今やドイツ勢の電動化車両（電気自動車やPHV、ハイブリッド）は相当厳しい。
日本市場を見ればよ～く解る。ドイツ御三家は続々と電動化車両を入れているものの、純エンジン車（48V系のなんちゃってハイブリッドを含む）しか売れないと言ってよいほど。私もBMW330eに乗っていたれど、電池やインバーターなど保障期間を過ぎたらロシアンルーレットを続けるようなもの。大物部品の一つでも壊れたら、中古車相場以上の修理代が掛かりますから。
電動化部品のトラブルを車両保険のようなシステムで救済すればいいのに、やらない。よほど壊れるということなんだろう。日本のユーザーは慧眼なので、ドイツ製の電動化車両の中古車は安くても買わない。結果、リセールバリューだってがた落ちになってしまった。その上でVWとメルセデスは電気自動車の自然発火トラブルを起こしている。私なら買わない。
ドイツ御三家は中国市場でもシェアを急速に落としている。このままだと米ビッグスリーのように欧州市場に引きこもらなければならないだろう。「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。驕れる者久しからず」というヤツです。この件、日本勢についても言えること。現在進行形で最も大きな勢力を持っている日本勢ながら「盛者必衰の理をあらはす」に注意です。
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ポルシェのボクスター が電動化されるようですが、
エンジン車はどうなるんでしょう？
エンジン車も出たら、安い方を買おうかなー？
私はBMW530Eに乗ってました。今までに乗った車のなかで一番気に入ってましたが、担当営業氏から5年迄で乗り換えてくださいと言われ降りました。電気トラブル時の対応が不安とのアドバイスでした。輸入車に乗るなら純エンジン車（マイルドHVは含みません）または5年後もリセールが期待できる車になるかと。
ドイツ御三家の強みは、アウトバーンで鍛え上げたボディとサスペンションだと認識しております。
エンジン車両では、なかなか真似できなかったようです。しかしEVでは、モーターの即時強力なトルク特性に合わせて、強靭なボディとサスが要求される。他社がEVで良いクルマを作ろうとすればするほど、ドイツ御三家の強みに近づいていく。その結果ドイツ御三家は、EVによって自らの強みと輝きを失っていく。
と例によって妄想しております。
欧州車は車載電池のみならず電装部品の信頼性が不安、中華車は車載電池のリン酸鉄は有利な点だが他の電装品の信頼性が未知、日本車は電装部品の信頼性は高い可能性があるが、車載電池は3元系、チーフデザイナーに問題ありで、購入できるEVは難しいですね。北欧EV車（
韓国電池）歴2年です。
昨今の電動化について、ドイツ御三家は絶対に認めないと思いますが、自動車の進化について初めての負けを喫したと思います。日本は喜んでもいられないですが。
しかし、事の始まりは電動化のいまではなくディーゼルの排ガス規制をクリアできなかったところであったと思います。やり玉に挙げられたのはVWですが、ベンツ・BMWも一緒にディーゼルをあきらめることになりました。そうするともうHEVしかありませんが、それを否定し続けていたためおいそれとは作れない。BEVならなおさらです。bz4xより質感良くて距離が走れる俺様なんだといっても燃えちゃダメなんです。ドイツ御三家の純ガソリン車の歴史を理解して大枚をはたいてくれる人はいますが、会社の規模を維持できるほど売れないでしょう。
欧州はディーゼル・ガソリン車の厳しい排ガス規制からBEVに方針転換し火災騒ぎまで、本当に一人相撲・炎上騒ぎだけだったと思います。GMみたいに規模にはつながらなくてもいろいろトライしてみてもよかったのにと思うのですが、どんなもんでしょう。