ハイテクでも追いつかれる

ハイテク電子装備は日本の得意技だと思っている人が多いけれど、もはやウカウカしていられない状況になりつつある。何と! 韓国の起亜自動車は間もなく発表される新型の『スポーテージ』という小型SUVに自動バック装置をオプション設定するという。価格は3万円少々だというから安価。

詳細不明なれど、トヨタのシステムより正確に並列駐車を行ってくれる模様。操作も簡単。バックに入れてスイッチを押すだけだという。ブレーキで速度をコント
ロールしてやればいいそうな。今後、車種を拡大していく予定らしい。自動バック装置、日本でもトヨタしか実用化出来ていないハイテクです(ホンダは簡易型)。

日本は国交省の規制でガチガチ。結果的に使い勝手を悪くしている。加えてトヨタに対し「自動という文言を絶対に使うな!」と命令したほど。役人達は自分たちがコントロール出来ていない技術の進化を認めたがらないのだ。まぁこれまで新技術と言えば日本の独壇場だったからそれでも問題なかったと思う。

されど今後は韓国や中国勢にガンガン突き上げられることだろう。本来なら技術を伸ばすことを援助しなければならない役人が、足を引っ張ってるというのだから素晴らしい! 自動バック装置に限らず、国交省が足を引っ張っているため実現できていない技術は山ほどある。何を考えているのか?

最近、自動車を開発している人たちに話を聞くと、皆さん「日本はもうダメ」だと口を揃えて言う。日本のメーカーがダメなん
じゃなく、日本の環境に問題ある。試作なども日本向けでなく海外生産向けばかり。海外で開発し、海外で生産され、海外で売られる部品も急増してます。もはや手遅れか?

<おすすめ記事>

7 Responses to “ハイテクでも追いつかれる”

  1. samine より:

    全く[E:pout]
    試作車を公道で試走させることすらできませんからね、日本は[E:sad]
    現行シーマの自動巡航システムの時も国交省に散々嫌がらせされたというし、昔ながらの体質ですかね。ホント馬鹿馬鹿しい![E:pout]
    メーカー側が役所に堂々と文句を言えればいいのですが、それをやったら報復が来そうですしね[E:wobbly]
    この国から自動車メーカーがどんどん出ていくか潰れていく時代になっているのに役所に危機感はないのでしょうか?[E:despair]
    国沢先生には国交省への益々の猛烈取材アタックを希望します(笑) 是非今後ともお役所の最新のKY事情を明らかにして下されm(__)m

  2. ケイイチ より:

    また失礼させていただきます。「ハイテク」にも許可の抑圧と停滞前線。でもこれはメソ気象みたいなもので、日本が先進技術を有する分野だからという思い込みにすぎませんか?。  さて冬季オリンピック出場選手のことですが、なにも意地悪や貧困な立場で苦しめた訳ではありません。最新のウエアと用具で武装させ、練習環境も一流のコーチも投入した(もちろんハイテクも使ってます)必勝体制にも拘わらず3位入賞すら至難の技なのです。多分、想定した時点よりライバルの水準が著しく向上しており、日本選手陣の歯がたたないだけです。さすが本場の選手は意識も成長も早い。目指す側と目指される側の温度差を思い知らされた気がします。そのくらい一流のプロスポーツ勝負の世界は厳しい訳ですね。日本が他国を凌駕している?根拠って何なのでしょう。クルマの技術も多国籍に追究されていますから、商品として販売した以上、解析されてしまえばコピー以上に機械技術なら緻密な模倣は早期に達成されるみたいですね、これまで日本人も真似してきたように。話しは変わりますが・・例えば普段は薬事法の関係で有効な新薬が完成していても国内販売に何年もかかるクスリ、医療の現場では待ちきれません!。それと私には国土交通省とくると・・・クルマ交通社会よりも海上保安庁というイメージが強いですね。いつも海難事故で懸命に頑張ってくれている皆さんに感謝。あの白い巡視船が高速侵犯船に対して巡航速度アップに踏み切った時、港で停泊している最新巡視船のスクリューの多さに感心しました。そんな技術も配備は即応でしたね!。夕暮れ空に浜松基地から飛び立つ早期警戒機のレードームを眺めながら、国防に於ける防衛省の対応も早いの一言。次世代の戦車はパワーダウンさせても燃費改善してますし。何故・・・クルマ技術だけは遅いのか、おそらく理由は以前エスカレーターで事故対策が叫ばれたことやHBの擬音?でも明らかです。過保護の極みで保身の意味を取り違えるからでしょう。つまり社会の施設で、エスカレーターも公園や道路環境も使う人間には最低限のマナーを教えて使うものですが。それすら親が教えない時代、それが恥じだと考えもしない国だからです(未だ根本解決などしていません)。公共物を使う”行儀”や”躾マナー”も教えずに、我が子が負傷したら声高に社会問題だと騒ぎ、周囲が盲従する国だから・・・クルマに最新技術の必要性と意味など、台所の電子レンジに等しい認識。取説読んでも理解せず、役立つ技術のロールアウトなど絶対させません?(失敗の危険より、世間体を損なうことなら責任逃れ重視)。 こうなると実務に就く役人は適材適所でもなく、技術云々を語る専門ではない人間が役職に立てるからでしょう。いくらか外国は健全な本音で、スポーツや機械技術も負けたくない意義をもって進歩したい根源的な願いが強いのですね。残念ながら日本は過去の栄光に胡座をかいた鬱屈する精神ばかりで失速しています。”負の平等意識”は平和を喰い潰すだけ。交通安全から平和外交まで、座していても叶わないもの。衣食足りていても不況だからと騒ぐのに、実際に災害を被った国には政府まかせ無関心で何もしない。怠惰に自浄を忘れてしまうと周囲の進歩や発展に被害妄想を抱き、自分達だけが置き去りにされるよりも・・・他人を道連れにして満足したいという卑俗な停滞意識が蔓延しています。そういえば似たような事実を歴史に見ています。適当で都合がよい技術は科学者に作らせて使いまくるのに、「地動説」は焚書か縛り首という・・宗教裁判がまかり通る時代の泥仕合・・・の実態。”物乞い式”の平和は腐り者を繁殖させます。体裁繕ったところで負け続けている事実。これでは政府や国土交通省が”免罪符”を売り出さないだけ幸せです?。       オリンピックではありませんが、正々堂々と相手をリスペクト出来るフェアな人間性は失いたくないですね。

  3. 小林 英弘 より:

    自分も公務員ながら、霞ヶ関の人達の思考回路は理解不能です。市役所にも「ミニ霞ヶ関」といいますか、内部で複数の課の調整をしたり他課の仕事に○や×を付ける専門の課がありますが(総務課や企画課や秘書課)、そういう「許認可」的な仕事しているヤツは大体3年位で「勘違い王子」になりますね。仕事上していることと自分の人間的価値の区別がつかないバカのコトですね。他課の課長や補佐に「あれダメ」「ココ直して」なんて毎日言ってると「俺は何て偉い人間なんだ」て錯覚して態度や物の言い方が傲慢になってきます。で3年もすると完全に勘違い王子になってる。で大抵そんなヤツは人事異動で対市民の窓口業務(市民課や税務課)に来るとついていけずにノイローゼになって心療科に通院しますね(笑)。…田舎の市役所でさえこんなですから、もっと巨大な利権や巨額のカネを動かしてる霞ヶ関なんて王子どころか大王や将軍で溢れてるんでしょう(爆笑)。後は保身ですか。自動ブレーキなんて認可して死亡事故なんて起きたらどうしよう!?ですね。王子様は臆病なのです。何せ学生時代に人よりお勉強が良くできただけのお坊ちゃまの集まりですから。…今回はこの辺でやめときましょうか(笑)。

  4. HT より:

    最近、ボルボもスバル・アイサイトのような自動ブレーキを開発したそうです。細かい部分が違うそうですけど。
    アクセルの踏み間違いを防止する装置もサードパーティからは販売されているようですが、純正ではあまり聞きません。
    私は、これから高齢ドライバーも増えていく中、そういうハイテクを駆使した安全装置はますます需要が高くなっていくと思うので、それを踏まえた開発しやすい環境が必要だと思います。

  5. ji-san より:

    終身雇用で安定給与が保障されている事が原因ですね。
    民間の景気動向に左右されるような制度になったら 上役はみんな天下りして
    勉学は優秀だけれども現実が見えない人材は淘汰されて役所内はきれいになるのかな。
    そうなったら役人も大慌てで業績?アップを目指すと思いますよ。
    何せ時給月給から月給に変わったとたん現場を軽視する人達を見てきましたから。
    役所の人間はぬるま湯につかりきって動きが遅すぎます。
    カタツムリのほうが俊敏かもね。

  6. 小林 英弘 より:

    samineさん、お役所のKY事情に興味がお有りですか…(笑)。
    市役所の職員というのは年齢が上がるにつれ地位が上がるにつれ、勤務時間中の深層心理に占める「定時に帰宅してビール飲みたい」度数が上昇してきます(笑)。でも我々地方公務員にはそこまでKYになれないブレーキがあります。それは「窓口に来るお客さんも我々も同じ町に住んでる住人同士」という連帯意識です。実家の地区の祭りには職員も有休出して参加しますし、地区内で悔み事があれば同様に有休出して手伝いに行きますし。…しかし!霞ヶ関の国家公務員Ⅰ種&Ⅱ種のヤツらは全国津々浦々から集まった烏合の衆(お勉強は出来ますが(笑))。しかも数年毎に全国津々浦々へ転勤してキャリアアップしていきますから「地元意識」なんか微塵もない。あるのは「昇進&出世欲」と「保身」だけです。しかもエリート意識だけは人一倍あるからほぼ全員「勘違い王子」ですね(爆笑)。ヤツらに「危機感」なんか期待するのは時間の無駄ですよ。私も仕事で国の役人と話する時くらいイラつくコトはないですね。まともな電話の受け答えすらできませんから!(大爆笑)。…それとヤツらが嫌なのが「前例のないコト」ですね。過去に一度でも前例のあるコトなら「その通りに」対応しとけば「以前同じ事例がありましてその時と同様に対応しました」てな言い訳ができますから。だから「過去に前例のない新技術」なんて一番嫌がるでしょうね。だから「先送り」「却下」「当面認可せず」になります。…あんまりこんなコト書いてると夜道で刺されたら嫌なのでこの辺で(笑)。あ…心配するコトもないか。ヤツらに「人を刺す」度胸なんてある訳ないか!!(大爆笑)。

  7. 匿名 より:

    とりあえず、東大工学部の学費・入学費をタダにする、条件はエンジニアないし研究者になること銀行員や公務員(事務職)はダメ、と言うのはどうでしょう?
    明治維新、国全体が技術のフォローアップに必死だったころならまずこの辺から手をつけたはずです。
    塾に行く金の有無?
    必死で勉強する人なら誰でも良し、貧富を問わずサポートする、です。

このページの先頭へ