BBS会社更生法

いやいや驚きました。BBSブランドのホイールを作っていた福井の『ワシマイヤー』が会社更生法を申請したのである。ワシ
マイヤーといえば、長い間、BBSのホイールの生産を行っており、非常に高度なノウハウが必要なマグネシウム鍛造のF1用も日本で生産するようになったほどの技術力を持つ。

あまり知られていないことながら、昨年12月にはBBSという商標権もドイツから購入しており「BBSのホイール生産を委託されている」じゃなく、BBSそのものだった。そんなことからワシマイヤーのイキオイたるや衰えるどころか、高まる一方だと思われていたものの、実
情は売り上げを落としていた。

直接的な破綻の原因は不動産の失敗だと言われている。ちなみに負債規模は福井銀行の足元さえグラつかせる500億円規模とのこと。今後どうなる? 会社更生法なので経営陣が変わるけれど、BBSのホイール生産は続くだろう。おそらくホイール部門だけ切り離
し、負債をなくせば再建可能かと。

500億円規模の負債だと連鎖破綻の危険性も大きい。例えば雑誌に出していた広告のギャランティなどは取りっぱぐれることになる。新しい経営陣はBBSのブランドを守れるだろうか? レースや超高級ホイールなど不採算部門だけ切り離す、という戦略だとブランドイメージも失うことになると思う。

ブランド全般に言えることながら、不採算部門こそ会社のイメージを作っている。先日書いたレクサスやインディニティ、アキュラの不振は、不採算部門を活かす戦略を持っていないのが一つの理由になってます。果たしてBBSブランドを残すことが出来るのだろうか? それともドイツに返す?

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6 Responses to “BBS会社更生法”

  1. Rotarycoupe より:

    ワシマイヤーが不正経理を行っていたとは、本当に驚きました。いっぽうで周りを見回すと、BBSを履く同輩は確実に減ってきているので、やはりそうなのかなとも思いましたけれども。とにかく営業は続けるそうなので福井銀行には寛大な処置をお願いしたいと思います。
    不採算部門がブランドイメージを作る、まさにその通りです。レクサスもインフィもアキュラも利益を出せないのなら、思い切ってマーケティングも開発もすべて海外へ移して本社と切り離し、ブランドイメージだけを追及してほしいです。

  2. さね より:

    BBS…お高いホイールですが値段に合うだけの高性能な真円度が高く軽量、高剛性、シナリ具合も経験値からノウハウを詰めた凄いホイール。鍛造ホイール造りの元祖? しかもデザインが普遍的かっこいい。まあ東日本大震災や、税金を上げる話ばかりや円高に20年以上続くデフレ…金ある人か、生活費削ってでもよほど車好きでこだわりある人でなきゃ手がでない高級ホイール。 一般的には後回しになる買い物なので残念。これで匠の技が消えるとは思いませんが復活してください是非とも。 今の世の中みんながみんな自分も含め、安いプチ贅沢らへんはしても本物の高い高級品質の物は買わない、買えないですね。 不思議なのは自動車はコストけちってるのに値上げが多い…。 ホイールは大切なパーツなので今度はなるべくBBSにします。高級ブランド不採算部門かあ…よく分かりませんが、永続は力なり。とゆうので会社傾かないなら続けてほしいです。日産インフィニティは…ゴーン様次第でなくなりそうだけど。ダイムラーベンツと仲良しだし、ダットサンの方がカッコイイしいいでしょ。ホンダは米国意外じゃ難しいし、小型車専門になるんでしょいずれ予想ですけど。アキュラ止めるかもなぁいつか。ホンダの名で十分ブランドだし。いずれにしても金ある人は高いいい物買うべきですもち日本製を。

  3. アミーゴ5号 より:

    BBS、装着しています。やっぱり機能に裏打ちされているから、中年世代的に惹かれるものがあるんです。
    しかしながら、最近流行りのミニバンのデザイン命的なドレスアップでは目立っていません。
    物はどこよりも良いのですから、頑張ってほしいです。

  4. 小林 英弘 より:

    「直接的な破綻の原因は不動産の失敗」というのが何とも…
    こういう「本業以外の事で経営危機に陥る」のってどうかと思いますね〜大半の従業員の方々はたまったモノじゃないでしょう。
    憧れのホイールメーカーなので何とか生き残って欲しいですね。

  5. XXX より:

    WEC上海6時間、トヨタTS030ハイブリッド、連勝しましたね。
    馬力で勝るアウディにトップスピードまで勝っての…、トヨタにしては珍しく、ちょっと遊びにも金掛けたんでしょうね。
    空力とガソリンエンジンの重量配分の良さに伴うタイヤの消耗の無さのメリットを完全に掴んだみたいですね。
    ルマン参戦後、計6戦で後半だけで3勝。
    アウディはディーゼルマシンとディーゼルハイブリッドマシンのタイムが変わらない程のディーゼル有利規則、かつHVレーシング技術も何か駄目な事が解っちゃいましたね。
    すぐ下のクラスもその下のクラスもトヨタエンジン搭載車がウィン。
    特にトヨタのビジネスパートナーになってるアストンマーチンV8。ポルシェ911GT3やフェラーリF458イタリアについに勝っちゃた。
    車体が良ければトヨタのエンジン技術にとってはレースなんかお茶の子済々なんだと思います。

  6. オヤジ より:

    レカロ ビルシュタイン BBS 三種の神器です。
    これだけで、軽自動車が買えたり…
    でも、全く別物の車に変身します。

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