技術が身を助ける

パナソニックはリチウム電池技術が欲しくてサンヨーを買収した、と何度か書いてきた。ということを認識していたけれど、いやいや驚きました。パナソニックはグループ全体で1万7千人の従業員を減らすという発表してしていたが、何と! 毎日jpによれば「サンヨーだけで1万数千人規模」だという。

数千人がどの程度を示すのか不明ながら、毎日jpはパナソニック側が2千人規模と伝えているので、いずれにしろ大半はサンヨー側です。確かにサンヨーの得意分野は電池と太陽光発電、ゴリラくらいもの。それ以外の、特に白物家電についちゃ明らかに競争力を失っている。だからこそ厳しかったワケです。

美味しいブブンだけ頂き、後は不要というスタイル、なかなか厳しい。自動車メーカーの買収は日産とプリンス自動車が最後ながら、ここまで厳しいリストラは無かった。というか日本の大手企業の買収でこれほどダイナミックな戦略を取ったケース、見たことがありません。こう書くとパナソニックが悪者に見える?

そんなことはない。逆にサンヨーは電池と太陽光発電の技術があったから残れたんだと思う。この二つを持っていなければ、すでに破綻していた。いや、太陽光発電だけなら破綻していただろう。おそらくはトヨタの強い意向で(もっと正確に書くと電池開発に失敗したパナソニックも責任を感じたんだと思う)、サンヨーを買った。

もし白物家電にも優れた技術があったなら、リストラの対象にはならなかったワケ。優れた技術を持つことの大切さが解る。雇用という立場からすれば「リストラは酷い。けしからん!」ということになる。されど企業は国家じゃない。効率を追求出来なければ負けてしまう。ということを改めて認識させられた次第。

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