ハイブリッドの時代へ

5年後の自動車業界は三つの技術が必要。1)ハイブリッド。2)格安のエントリーカー。3)ディーゼルです。こう書くと
「EVはどうなる?」と思うだろうけれど、5年もすればバッテリー価格も下がってくるため、極めてハードルの低い技術になってると思います。どこのメーカーもEVをラインアップ出来る、ということ。

三つの中で最もハードル高いのがハイブリッド。というか、ハイブリッド車を持っていないと自動車メーカーとして存続出来ないかもしれません。なんせ売れ筋は全てハイブリッドになるでしょうから。ただ燃費の良くて安価なハイブリッドをラインナップしようとすると、相当難しい。トヨタを除く状況をレポートしてみたい。

まず●ホンダ。現在使っている簡易型ハイブリッドの他、モーター走行モード付のハイブリッド車を開発中らしい。ホンダも「今のままじゃ燃費でトヨタに対向できない」ということを解っている。来年のシビックには間に合わないだろうが、遅くとも2013年あたりから次世代のハイブリッドシステムを導入してくることだろう。

続いて●日産。今年フーガのハイブ
リッドを出すモノの、こら台数は期待できない。すでにプリウス級のハイブリッド車の開発を開始しており、早ければ2012年にも登場してくる。モーター走行モードを持つ2モータータイプで、ご自慢のリチウムイオンバッテリーを採用。トヨタとホンダに真正面から勝負を挑む。

●マツダはトヨタ
のハイブリッド技術を採用すると公表した。やっぱり金井さんが動いていたらしい。これで量販車種にハイブリッド車をラインナップ出来る。ディーゼルの開発
も順調に進んでおり、さらに格安のエントリーカーの開発に着手していれば、順風満帆。ズームズーム以外の「マツダらしさ」を打ち出せたら100点です。

●スズキについちゃVWがバックに付いてます。加えて「そもそもプリウス級のクルマは売れていなかった」ため、ハイブリッドよりエントリーカーが重要。●ダイハツも同じ。親方のトヨタに任せておけばよろしい。むしろスズキとダイハツはエントリーカーの開発で中国や韓国勢と勝負しなければならない。

●微妙な立場になってしまったのは三菱自動車。今のところ良い「答え」を見つけていない。もしかすると今の社長はハイブリッドなんか不要だと思っているかも
しれないが、そんなことない。2015年は最も売れるモデルになっていることだろう。GMのボルトの如く、EVベースのプラグインハイブリッドで勝負か?

●今や「どうする?」と思ってしまうの、スバルです。前回の東京モーターショーに出展されていたレガシィ級のハイブリッド、どう考えてもディーゼルより燃費良くなるハズがない。あれより一回りコンパクトじゃなくちゃダメです。かといってトヨタからのOEMじゃスバルのファンはエビの如く逃げる。

いずれにしろ2015年はスズキとダイハツを除きハイブリッド車抜きで迎えられまい。日本の道路を走っていクルマは、今より圧倒的に環境対応しているハズ。

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3 Responses to “ハイブリッドの時代へ”

  1. ドン より:

    おっしゃる通りだと思います。5年後はハイブリッドか軽量で高効率化されたガソリン車でないと売れなくなっているでしょうね。
    EVは5年以内では商用車か都心から離れた庭付き一戸建て住人の通勤用でチラホラ走っている程度でしょうね。
    その先は確実にEVとプラグインハイブリッドの時代になると思いますが。

  2. スズキさん より:

    トラック業界は当面ディーゼルで対応、ですかね。
    航続距離と耐久性のみを考えると、内燃機関がベストと思いますが。
    途中を鉄道輸送とかいろいろ研究はされているようですが、輸送費のアップは今後避けられそうもありませんね。

  3. ケイイチ より:

    失礼いたします。マツダにトヨタ系のハイブリッド技術が与えられ、大衆車クラスでもマツダ独自の走りを追求したシャシが活かせます!。これでスバルの全輪駆動も手にしたトヨタは、マツダに技術供与した経緯から察するに今後はマツダが最大のパテントを保持するロータリーエンジン技術まで吸収出来る可能性が見込まれます?。こうして国内全社の主要な特化した技術力が何らかの形でトヨタに集約されつつある、つまりは将来のトヨタを中核としたクルマ企業の再編成と、各社の旨味を併せ持つ凄いクルマ誕生の予感がしてきました。ロータリー搭載のハイブリッド、AWDを駆使するハイブリッド。未来型EVも普通のままでは世界に遅れをとるであろうトヨタですから、将来を見据えて独創の組み合わせをした未知数の派生モデルやEVをロールアウトすべく・・・水面下で動き出しているのかもしれません。 今回の世界的なトヨタショックから立ち上がるべく虎視眈々と・・・・・

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