ハイブリッドの評価
「アンタはハイブリッドをガラパゴスと言ったり、クラウンのハイブリッドが小排気量ターボのアンチテーゼになると言ったり
してる。いったいドッチなんだ?」と思われる人も多いかも。自分自身では矛盾してないと考えているのだけれど、確かにヤヤこしい。ここで整理しておく。なんとなく解っていただければ幸いだ。
1)ハイブリッドの方が安い
基本は「ガソリン代でハイブリッドの割高価格のモトが取れるかどうか」に尽きる。日本は税金が高いのでガソリン高い。アメリカも走行距離多いのでガソリンの負担大きい。こういった国だと、ガソリン代でペイできれば、ハイブリッドの意義ある。ただ高額車になると、
ガソリンを自分のサイフから入れないです。
2)ガソリンを自分で入れる人
同じように中国に代表される新興国や、カンパニーカー(会社で買い与えるクルマ)制度のあるヨーロッパなどだと、会社負担なのでガソリン代は関係なし。ということでハイブリッド車が通用するのは、アメリカや日本など一部の国のカムリクラス以下に限られる。この市場、日米ともに小さくありません。
3)日本とアメリカ市場
したがって日米双方の自動車メーカーがほっておかない。トヨタ以外のメーカーも多数出てくると思う。トヨタにとっちゃ厳しい状況。アメリカはトヨタの独占から、ハイブリッド車のシェア争いになっていくことだろう。ホンダやフォード、日産、現代自動車から対抗馬が続々出てくるようだ。
4)小排気量ターボと同等の価格
違うファクターもある。御存知の通り今や小排気量ターボが人気。しかし小排気量ターボは普通のエンジンに比べ割高になってしまう。ターボやインタークーラーなど高価。加えてオクタン価の高いエンジンでないと効率を追求できない。実際、今のところフォードなど一部のメーカーを除きハイオク指定になってる。
5)やっぱりコストダウン
ハイブリッドを安価に作れれば、小排気量ターボと戦うことが出来る。トヨタ方式のハイブリッドなら、クラッチとミッションは不要。アトキンソンサイクルのエンジンなら安価だ。電池だって安くなってきた。小排気量ターボと同等のコストで作れれば、品質の悪いガソリンにも耐えるというメリットの方が大きい。
・日本 ハイブッド強い
・アメリカ カムリ級以下はハイブリッド強い。ただしライバルも多い
・ヨーロッパ 需要はタクシーなどに限られる
・中国 安ければ
・東南アジア 安ければ
・新興国 安ければ
・ECOカーアジアは「超小型車、拙速スタート?」
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ハイブリッドは走行距離が多くガソリン代が多くかかる場合に適していますね。
年間走行距離が3万km以下の人なら車両価格をペイできないでしょう。
でも現実には「ハイブリッド」乗ってみたいという人が買っているような気がします。
うちの付き合いの有る修理工場の人が言っていましたけど、15年で9万kmしか乗らない人がプリウスに買い換えた。
で、その人の奥様が10年で3万kmしか乗っていない車からアクアに買い換えたそうです。
ハイブリッド意味無しですね。
身の回りにもハイブリッド乗ってる人は結構いますが
プリウス三台、全員年間走行距離1万kmぐらい、インサイト二人、年間走行距離12000km程度。
あんたたちなんでハイブリッド買うの?
個人的にはタクシーとか営業車など距離を乗る車に廉価版のハイブリッドを出せば良いと思いますが。
プロボックスのハイブリッドで車両価格130万円ぐらいで出せば需要は有るんじゃないかな?
将来的にはそれをベースに格安カーなどのプラットフォームとしてガソリン仕様やディーゼル仕様なども造れば世界で戦えると思います。
前から言ってるけどコンパクトカークラスは商用車ベースでかまわない。それ以上を求める人は他の車種を買えば良いこと。
日本車の良いところは信頼性と安価ですからそれを更に進めて世界レベルで通用するものを造って欲しいですね。
私はクラウンに小排気量ターボは向いていないと思います。
性能がどうとかじゃなくて、このクラス乗る人は排気量が大きい車ほど偉いって考えの人が多いですからね。
中小企業や自営業の社長御用達ですから自分で金払っている人はあんまり居ないでしょうし。
まあ経営者は見栄を張るのも仕事の内ですからね、あんまり貧乏くさい車乗ってると仕事もらえません。
安車乗ってる>儲かっていない、経営が危ない>取引は止めよう、となるのが日本社会です。
だから無理して中古でベンツやBMWを買う。
中国や韓国も同じみたいで東洋人の考え方なんですかね?
おまけ
身も蓋も無いことを言えばカローラでハイブリッドを出せば良い。
なんでトヨタもカローラで出さないのだろうか?
世界に通用するカローラですからそれにハイブリッドが加われば商品力は大幅に上がると思います。
ECOカーアジアの「超小型車、…」の件ですが、最後の行で軽自動車の自動車税の値上げに触れていますが、これ1万円/年なら妥協しても良いと思いますが交換条件としてエンジン排気量を800㏄〜900㏄に改定して欲しいです。
そうすれば軽自動車も国際商品として輸出も可能になり生産量を拡大できて更なるコストダウンも期待できる…。
車体の大きさに関しては横幅を少し拡幅する程度であとは変更なし。
で〝超小型車〟は再検討課題という事でどうでしょうか?
プリウスを同じような大きさと性能のガソリン車(2000cc から2500ccエンジン)と比べるとプリウスの燃費は70%から100%良いでしょう。 ということはプリウスの実質熱効率は少なくとも40%以上、多分50%近くにもなります(ガソリンエンジン車の熱効率を25%として)。 ハイブリッドはEVに至る過度期の車と見ることも出来ますが、日本の場合火力発電の消費者端における熱効率は40%なので(エネ庁資料)、プリウスはリーフよりも熱効率が良いということができます。 脱原発にソフトランディングを前提として、EVのことを考え日本の火力発電の熱効率を50%以上に上げなければなりません。 ベースロード用には天然ガスコンバインドサイクル発電所(60%近い熱効率)、ピーク用には天然ガスタービン、その他水力、揚水発電や蓄電等々総動員しなければならないでしょう。
>ハイブリッドが適しているのはアメリカと日本市場における、カムリクラスから下…..
では、それ以上のクラス―ポルシェ・パナメーラは?VWトウアレグは?ベンツSクラスは?そしてレクサスGSは?
みんな基本的には「私は環境に配慮しています」という世間に対するポーズでしょう。
このクラスのユーザーは、大半は経費でランニングコストをまかなえる人間で、燃費など二の次と考えているように見えますが如何でしょうか―ハイブリッドよりも純然たるガソリン車のほうが燃費の変動も少なく、乗り方次第ではより安定した平均燃費と自然なパワーフィールを味わえるものと思います。