ビッグモーター不正「任意保険が高くなるだろ」と怒っている人、もう少し任意保険を理解して!
昨日ビッグモーターについて書いたら怒っている人達にとって一番のツボは「任意保険の掛け金が高くなるだろ!」のようだ。この手の不満を持つ人って任意保険のシステムを知らないんだと思う。修理会社が保険会社に修理代の請求をしたら、全て支払われていると考えているらしい。つまり不正あってもザルのように&際限なく保険会社はお金出すってことです。
このクラッシュ、競技用なので保険使いました
そんなこと出来るだろうか? 保険会社がノーチェック&能無しならありうる。損保会社にはデータベースあり、保険金の支払い傾向を管理しているのだった。ビッグモーター関係だけ支払い金額大きかったら明らかにおかしい。損保会社にとっても損だし。逆にそれを見逃しているのなら、グルということになる。任意保険の件で叩くべきは管理責任のある損保会社も、でしょう。
もう少し解りやすく書けば、ラリーに出てクラッシュしたのに一般道での事故だと主張し車両保険使ったらどうか? 明らかな任意保険の不正請求である。バレたら犯罪だ。だからこそ普通はやらない。でも損保会社が認めば支払われてしまう。損保会社、その気になって詳しく調べたら、どこでどんな事故が起きたのか解るハズ。精査しなければ明らかにグル。
それでも厳格に査定されます
したがってビッグモーターの件をキックに日本全体の任意保険の状況を見直せ、というのなら気持ちは100%解る。じゃなんで私ら突っ込まないのか? 支払い条件をギチギチに締めていくと、被害者に不利益が出るからだ。以下、私自身の経験です。25歳の時、2トントラックに横からブツけられて左足の複雑開放骨折を含む27箇所の骨を折った。
加害者側が加入していたのは富士火災という損保会社だったけれど、事故直後から「国民健康保険を使ってくれ」とか「差額ベット無しにしてくれ」と値切りまくる。あまりの酷さに加害者から依頼された「減刑嘆願書」(反省し補償もしてるので被害者から罪を軽くしてねという御願い書)だって当然の如く書かず。フルに罰せられたと聞く。
車両保険入っていたが、競技対象外のため使えず
最終的にあまりの酷い提示条件だったため私の損保会社の代理店が「裁判しましょう」となって訴えたら最終的に20倍近い金額となった。富士火災、加害者の罰則を最大級にし、治療費や逸失利益は全額払うことになり、その上で訴訟費用まで被ることに。最初からしっかり支払っていたら、全て丸く収まったろう。損保会社のアジャストは厳し過ぎても良いことなし!
そんなこんなで任意保険は運用されている。不正請求の問題、50年前から存在し、業界関係者なら誰でも知っていること。加えてブラックボックスになっていて解りにくい。だからドアパンチで修理代45万1千円の件だって「おかしいでしょ」と思っても突っ込めない。ヤブをつついたら被害者が怒って示談に応じなくなったら困りますから。任意保険業界、自浄力を持つと私は考えます。
ちなみに私がビッグモーターを容認し援護していると思われたら見当違いだ。今回の不正をキッカケに誰もビッグモーターを利用しなくなり淘汰されればいい。そもそも消費者として賢くなろうとしない人(情報を取りに行かない人)のフォローはメディアにゃ出来ないです。ビッグモーターの不正、ハイオク不正などと同じく消費者庁が頑張って頂きたい。
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世の中、ちょっとスキャンダルがあると、鬼の首を取ったように騒ぎ立てます。
ビッグモーターの良い所は認めたいし、ビッグモーターも悪所はしっかりと正していけば良いでしょう。
でも今回の件は、いろいろとわかりにくいというか、どこか歯切れが悪いなぁと思います。
今年の1月に身内がT字路で有線側にぶつけてました。
ほとんど当たった衝撃も無く、あらっという感じでだったのですが役場近くの太田整形外科という所は全治3ヶ月以上の診断を書きました。保険だからむしり取れみたいな保険請求が罷り通ってるのではと思います。
不正請求と話は逸れます。任意保険料負担増に関して言えば、車両盗難の犯人逮捕及び犯罪組織の取り締まりに本腰を入れて欲しい。
盗難された車が海外へ持ち出されているのは、回り回って私達の支払っている任意保険料が海外へ流出している気分になりました。
ビッグモーターに関する悪事の数々を見ると、ユーザーも保険業界も整備業界も行政も社員すら、ステークホルダー全てを敵に回しています。
ビッグモーターは、悪いところを改善する前に、きっと潰れちゃうでしょう。様々な賠償だけでも、とんでもないことになりそうですから。
ステークホルダ―とか言う わけのわかない用語を使っているの 誰かと調べたら
あの社長本人だった
てことはコテハンの魑魅魍魎て 本人降臨だなw
確定です
株主・経営者・従業員・顧客・取引先のほか、金融機関、行政機関、各種団体など、企業のあらゆる利害関係者を指す言葉