フェアレディZの抽選騒ぎやステランティスの電気自動車問題、他のメディアはなぜ取り上げない?

いやいや驚く! 新型フェアレディ乙の抽選騒ぎや、プジョーの電気自動車のリコール問題、私以外の記事が全く出てこない。業界のヒトに聞くと。この騒ぎについてみんな知ってる! なぜ記事にしないのかと言えば、大ざっぱにまとめると「不利益対象者が少ない割に記事化すればメーカーとギクシャクした関係になるから」だという。バランスを考えればその通りかもしれません。

フェレアディ乙だって騒ぎにならなかったらGT-Rと同じく「抽選で落ちてオシマイ」だったろうし、プジョーの電気自動車もまだ時間掛かったと思う。もちろん私だって見過ごしている事案があるだろうけれど、情報あれば忖度無しに取り上げて行きたい。こういうパワーを生み出してくれるのがサポーターの皆さんであり、恵まれた環境にあるといつも感謝している。

自動車業界に値上げ要請して大もうけの日本製鉄が猛毒のシアンを3年前から39回も垂れ流していたという。健康被害は無いと言い張っているけれど、この間、何度も魚が大量死している。昨年から小糸川の河口はシーバスが釣れなくなり、赤い水の目撃例も頻発していたそうな。この時点では千葉県も「水路で濃度が薄まりただちに危険な状況では無い」といっていた。

水俣病やイタイイタイ秒、足尾鉱毒事件と全く同じ(泣)。当時、何度も大きな騒ぎになっていたのに行政は対応せず、メディアは犯人分かっていても指摘しない。日本製鉄のシアン流出、6月の大量死の時も「洗浄液が漏れた偶発的な事故」と報じた程度。3年間で39回の流出あれば、この時だって少しでも調べれば状況が解ったと思う。というか記者は知っていたかもしれません。

被害は局所的なモノだし大企業である日本製鉄とやりあおうとしたらそれなりの覚悟が必要。新聞やTVといった大手メディアさえ様々なプレッシャーを掛けられるだろう。昨今問題になってる宗教の問題一つとっても参院選の前から解っていたのにどこも報じなかった。現在進行形のガソリン補助金利権だって解っていて攻め込まないのかもしれません。

自動車業界の救いはそういった圧力がメーカーから掛からないこと。日産もステランティスも適切な対応だった。広報担当から連絡ありしっかり状況説明してくれ、すぐ動く。同業者がこういったことを取り上げないのは忖度の度が過ぎるからであり、自動車業界って正しいことなら問題無し。そういった流れを作ってくれたのが徳大寺師匠であり、私らそれを引き継がなければならない。

 

 

 

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3 Responses to “フェアレディZの抽選騒ぎやステランティスの電気自動車問題、他のメディアはなぜ取り上げない?”

  1. CX-60 より:

    フェアレディ乙とステランティス、
    日本製鉄と旧統一教会、
    いずれも社会問題ですが、いまから「誌面にとりあげろ~、関心を持て~」と同一に扱うのは難しいかと。

    解決に取り掛かるための方法と役所が違う。

    それに、フェアレディ乙とステランティスは、企業とユーザー間の信頼関係が戻れば解決ではありますが(消費者庁、国土交通省)、日本製鉄と旧統一教会は、割と悪質で罰則を伴う犯罪に発展する可能性があり(捜査権を持つ法的執行機関)、かなり根深い。
    後者は当事者だけの問題でなく、国民監視の元、事が運ばれるべき事案になっています。

  2. アミーゴ5号 より:

    政府には御用学者、業界には忖度評論家というわけですね。

    月に数冊はクルマ雑誌を買って読んでいた自分が、今や立ち読みすらしなくなりました。ホントにつまんないんだもん。

    評論家は、業界に忖度すればするほど、消費者から相手にされなくなります。またメーカーからも、操り人形くらいにしか認識されていないんじゃないかな?

    最年少自動車評論家の永田さんが、最後の一人になってしまうと、勝手に予想しております。
    残念無念。。。

  3. 納豆 より:

    良い記事ですね。ジャーナリストが自らの役割りや使命を全うする事に真剣であるならば、利権に群がったり、あからさまな忖度をする事は、自らの信念を曲げることになりますので、恥だと感じることでしょう。ただ、これは自動車ジャーナリズムに限った話ではなく、日本の政治、官僚、民間企業、アカデミアなど様々な領域に巣くう根深い問題で、まるで沈没しかけている船で椅子取りゲームをしているかのように滑稽でもあります。この状況を変えていくのは、一人一人の力、そしてそれを集結させていくことに尽きるのではないでしょうか。同時に、充実した現在と希望溢れる未来を獲得できるグランドデザインやグランドストラテジーを描くことができ、それを実際に実行できるリーダーが求められています。

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