ブラックサタン商品群の最後になって欲しいMX-30のPHVを3月に発売とな! マツダの負け戦は続きそう

関係者なら誰でも知っている通り300cc程度のシングルロータリーエンジンで駆動させる発電機を使うMX-30のレンジエクステンダーは、藤原前COOの肝いりプロジェクトだった。開発に苦労しており、開発責任者が受けたパワハラも酷かったと聞く。一時は発売断念かと思ったけれど、おそらく航空用語で言うところのV1(これ以上の速度になったら離陸は断念できない)を超えていたんだろう。3月までに投入とアナウンスされた。

そもそもMX-30のデザインが徹底的に厳しいこと明々白々。MX-30、電気自動車もエンジン搭載車も全く全く売れていない。エンジン搭載車の方は価格的にCX-30より安いくらいなのにユーザーが避けて通ると言われるほど。日本人にワンサカいるはずのマツダ好き(MX-30について厳しいことを書くと文句付ける輩がとっても多い)は口だけらしく、みんなで買い支えようという気なし。マツダをひいきするなら売れない車種を買うのが真の姿です。

クルマとしての絶対的な仕上がりは、ガソリンエンジン搭載車についちゃ完全なアウト! 車体中央に強固な構造持つバッテリーを搭載することを前提にしているのかボディ剛性が全く足りておらず、走り出すとどこか車体が揺れている感じ。同じ理由なんだろう。エンジン音もうるさい。ただ電気自動車はなかなか良い出来だと思う。バッテリー搭載量が35kWhと決定的に少ないため電気自動車としての使い勝手は相当厳しいですけど。

大きいバッテリーを搭載するレンジエクステンダーなら電気自動車と同じような良い仕上がりになるだろう。参考までにPHVとレンジエクステンダーは同じ区分なのだけれど、性格的に少し違う。PHVは基本的に電池が無くなったら普通のハイブリッド車として走れるクルマを示す。レンジエクステンダーは文字通り電気自動車の航続距離を伸ばすためのもの。長距離を走ることが解っていたら、早い段階でエンジンも稼働させる。

巡航速度によっても異なるが、電気自動車と同じ35kWhのままでも、最初からエンジンを回すことで600km以上の航続距離を持たせることができると思う。比較的低い速度域なら300ccの発電機で作れる電力で走り続けられることだろう。このあたりは600ccエンジンを使うBMW i3のレンジエクステンダーより走行可能速度は低いハズ。いずれにしろ電気自動車より安く売ることなど無理。補助金も低い。高額なら売れないとこと明白です。

<おすすめ記事>

7 Responses to “ブラックサタン商品群の最後になって欲しいMX-30のPHVを3月に発売とな! マツダの負け戦は続きそう”

  1. アミーゴ5号 より:

    おおっ、あの伝説のロータリーエンジンが、21世紀に復活するとは感無量です!

    と、言いたいところですが、
    そもそも発電だけの小さいロータリーエンジンに、夢と浪漫を感じる人ってどれだけいるのかしら?

    かつてのコスモスポーツと比べたら、志のスケールが違いすぎるもん。

    兎にも角にも、レシプロより優れた性能を発揮することを、心から期待しております。

  2. 猫まんま より:

    安定のマツダ、いつものマツダですね。ヤフコメとかで騒いでいる連中の3割でも本当に買ってるならここまで見ないことは無いでしょうけどね。で、タイムリーなことに?本日帰宅時にMX-30見ました、EVかICEかは不明。【ブッサイク!】まず格好悪すぎませんか?なんですかあの旧型スカイラインもどきの丸テール。
    ヤフコメで信者が「ロータリーは低回転だとレシプロより低燃費!マツダしか作れない!」って騒いでますがぶっちゃけロータリーエンジンなどトヨタや日産とかなら作れます、ただメリットよりデメリットの方が大きいから作らないだけです。あんな熱効率の悪いエンジンなんかなんでわざわざ採用する必要が有るのか?
    そうそうマツダ信者の実態が知りたい方は【ハンター】というYouTuberでも見てください。コメ欄が信者ばかりで呆れます。だってマツダ3の低速スッカスカのエンジンを「エンジンが素晴らしい」とか言ってますから。

  3. CX-60 より:

    3代目デミオの後部にロータリーエンジンを積んだ試作車が、あったはずなんですが。それ以来からだいぶ空いてしまいましたが、一応形になったんですね。
    それがMX-30に載るのはさておき、大きくはCX-60まであるのですから、そういった車にまで展開するための準備として…と言っても無理がありますかね?
    ホンダみたいにフリートのみとか言って無理矢理売るんですかね。
    ネタとしてはおもしろそうなんですけど、デミオ試作車の頃よりバッテリーの値段は下がっています。スカイアクティブXの二の舞になるのか。

  4. Rotarycoupe より:

    ロータリーファンのひとりとして、コメントが難しいです。元々は水素でも発電できて独創的だったのが、トヨタがレシプロ直噴ターボでも成り立つのを示してしまった今では時代遅れ感が…

    開発コンセプトは先進的だったものの、完成までに時間がかかり過ぎて競争力を無くしてしまった三菱MRJとどこか被ります。

    それでもロータリーは好きですよ。

  5. アル より:

    またCX-60のように見切り発進するのでしょうか。期待を胸に試乗に行きがっかり、その後2度のリコール。メディアには私が感じた事が並べられていました。
    年度改良ではなく少し熟成させてから出して欲しいものです。

    さて、ロータリーエンジンですが小学生の時いとこのサバンナに乗せてもらいました。シートに張り付く加速今でも強烈な印象として忘れられません。
    この歳になった今、最後の内燃機関としてマツダにはそういう車を出してもらいたいと期待するのは間違いでしょうか。

  6. kuz より:

    アメリカのBEVxの規定だと、EV航続距離以下までしかエンジンを使用してはいけないとか、バッテリーが減るまでエンジンを動かしてはいけないとか色々あるようなんですが600kmは可能なんでしょうか。
    日本仕様だけとかPHEVとして売るとかあるんでしょうかね。

  7. 徳大寺 より:

    今年も国沢絶好調!
    2023年も国沢節炸裂!気持ちが良い〜!記事更新ガンバレ!

コメントを残す

このページの先頭へ