プリウスPHEV、普通のプリウスの90万円高。補助金55万円で35万円差に。東京だと?

プリウスPHEVの価格が460万円と発表された。グレード的には『Z』となる。普通のプリウスZが370万円なので、90万円差。PHVの補助金55万円を申請すると395万円になるため35万円差。さらに自動車税や重量税の免税などもあるため実質30万円差といったイメージ。ガソリン代と電気料金の差でチャラに出来るかとなれば、微妙なところだと思う。ここにきて電力料金も高くなりました。

仮に電気自動車モードで1年あたり1万km(27km/1日)走るとしたら、電力料金45円/kWhとして7万5千円。ガソリンだと7万2千円で、むしろガソリンの方が安い。電気で走る意味全く無し! ただ太陽光発電なら15円/kWhくらい。それだと1万km走って2万5千円だ。6年/6万km走るとPHEVと普通のプリウスの価格差分が出る--そんなこんなで難しい計算をしないと損か得かワカランです。

唯一「PHEV買っちゃいなさい!」と言えるかもしれないのが東京都。2022年度だと国と別個に45万円の補助金出た。むしろPHEV買った方が安い。ただ2023年度の補助金は金額を含め決まっていない。はたまた納期が1年以上になってしまうと、2024年度の補助金頼みになってくるため、これまた過大な期待はしない方がいいだろう。納期長いとこういった点も悩みのタネになるから困る。

ちなみに年間1250km分走れるという屋根の太陽光発電パネルは28万6千円のオプション。プリウスPHEV、素晴らしいことに電費の参考値をカタログに掲載しており(日産は意味不明の数字しか掲載しているため電費の目安が解らない)、それによるとWLTCで7.46km/kWh。実電費を8掛けすると6km/kWh。そんなモンでしょう。1250km走れる分の電力といえば210kWh=1万円分。

10年使って10万円。28万6千円分のオプション費用は回収出来そうにない。太陽光パネル、もう少し値下がりしないと実用的になってこないと思う。以上、全て実用的な評価です。クルマ好きならPHEVのスポーツモデル並のパフォーマンスを金額で評価すると圧倒的にお買い得だと思う。しかもPHEVのエンジンってバランスシャフト付き! エンジン掛かってもハイブリッドより快適です!

私ならPHEVを選ぶ。

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2 Responses to “プリウスPHEV、普通のプリウスの90万円高。補助金55万円で35万円差に。東京だと?”

  1. アミーゴ5号 より:

    HVとPHVのコスト比較、しみじみ感じ入りました。電力料金の高騰が、これ程までに影響するのですね。

    またYoutubeでは、EVよりも水素、EVよりもHV、やっぱりトヨタは凄い的な動画が目に付くようになってきました。

    いつかは、どれか一つに収斂するのかもしれませんが、今はモリゾウ社長が言われる通り、地域毎のニーズに合わせて、カーボンの少ない方法が選ばれていくのだと思います。

    その点日本はといえば、最も多様な選択肢を選べる訳ですから、本当にありがたいことです。

    そういえば、先だって本当に十年以上買ってなかったかな、久しぶりにベストカー誌を買いました。お値段はこんなに高いの?という感じ。内容は、日産とルノーの関係など、踏み込んだ記事があって、今の自分にとってはとても有益でした。

    サーキットの狼とクルマ雑誌が自分のクルマ好きの原点なので、あらためてお金を出して見直そうと思っています。

  2. natumenatuki より:

    プリウスの良い所は、ヘッドランプの位置が低い所です。最近の車は、オラオラ系を強調するためか、高くて、眩しくて堪りません。ヘッドランプの位置が、低い車が増えることは、喜ばしい出来事です。

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