ベっちゃんから「ロシアから天然ガスを買うのを止めてくれないか?」。すぐ止めるべき

どうやら我が国はアメリカのベセント財務長官から「ロシアから天然ガスを買うのをやめてくれないか?」と言われたようだ。当然の流れである。我が国は天然ガス需要の9%もロシアから調達しており、巨額の支払いをしてます。得たお金でロシアは武器買ってウクライナの人を殺している。日本も間接的にウクライナを苦しめているということ。すぐにでも止めたい。

サハリン2 写真/三井物産

しかし日本政府は結論を出さずズルズルと現状を見逃してきた。三井物産と三菱商事が権益を持っており、おそらく政府に事業の継続を懇願していると思われる。アメリカも欧州や中国、インドなどと比べれば金額ベースで少ないため見逃してきたと考えます。しかしここにきて「そろそろ止めてくれないか!」。ウクライナで失われる命を考えたら当然のこと。

日本政府は「9%を失うとエネルギー問題になる」と言ってるようだけれど、アメリカ側は「ウチから買ってよ!」。少々高い調達金額になるかもしれないが、全体の9%ということと、ウクライナの人の命を考えたら迷う余地無し。それよりトランプ大統領の怒りを買って関税の大幅な上乗せをされるよりずっとマシ。三井物産と三菱商事はしばし事業凍結で辛抱して欲しい。

天然ガスもさることながら、我が国は原発を地熱発電に切り替えるべきだ。地熱発電は安定しているためベース電源になる。すなわち原発とバッティングする。地熱発電が増えると原発は不要になるから原発利権からすれば何としてもブレーキを掛けたいワケです。地熱発電についてAIに聞いて見ると以下のような答えになる。私が何度も書いてきたことばかり。

  • 世界トップクラスの資源量: 日本はアメリカ、インドネシアに次いで世界第3位の地熱資源量を保有しており、その賦存量は約2,340万kWと推定されています。これは原子力発電所約23基分に相当する規模です。
  • 安定した発電: 地熱発電は気象条件に左右されず、24時間365日安定して発電できるため、ベースロード電源としての活用が期待されています。
  • 国産エネルギー: 日本国内の資源を利用するため、海外からの燃料輸入に依存せず、エネルギー自給率の向上に貢献します。
  • 再生可能エネルギー: 地熱資源は持続可能なエネルギーであり、枯渇の心配がありません。

やらない理由は1)多くの候補地は国立公園内にある。2)温泉が枯渇する、などと言われているけれど、1)原発利権からすれば大笑い。ガッツリとブレーキ踏めます。景観に影響を与えない場所に発電所を作ることだって可能。やらせない理由にしているだけだ。2)はバイナリ方式なら温泉と関係なし。我が国のエネルギー戦略は地熱発電+太陽光発電+蓄電装置をすすめて欲しい。

<おすすめ記事>

2 Responses to “ベっちゃんから「ロシアから天然ガスを買うのを止めてくれないか?」。すぐ止めるべき”

  1. TOSHI より:

    高レベル放射性廃棄物の無害化ができるようになりそうですね
    発表の概要
    2025年9月19日、フランスのアンティーブで開催された国際会議「ICANPP(International Conference on Advanced Nuclear Power Plants? または類似の核技術関連会議)」で、東京科学大学(旧・東京工業大学関連)の特定教授である奈良林直氏が、ミュオンを使った放射性廃棄物の無害化技術の成功を発表しました。この技術は、放射性廃棄物を短時間で安定した非放射性元素(例: マグネシウムや鉛)に変換するもので、核技術界に大きな衝撃を与えています。発表後、会場では参加者が一斉にスマートフォンで写真を撮るほどの盛り上がりを見せたそうです6e36b716b05d。
    この研究は、奈良林教授が3年間にわたり取り組んだもので、元々は米国で報告された未解明の現象(放射性物質の異常な減衰)を基にしています。米国側の研究(ワシントン大学やオークリッジ国立研究所)では説明がつかなかったものを、ミュオンが原因だと特定し、実験で証明した形です。共同研究者として、東京大学の竹下教授や元米国在住の桜木氏が関わっていますd29bdbca6f92

  2. KUMA より:

    ちょっと計算してみました。
    今の日本の地熱発電状況ですが、
    地熱資源量2347万kWに対し地熱発電設備容量53.6kW
    だそうで、日本の電力の0.3%とのこと。

    対して、米国は、
    地熱資源量3000万kW:地熱発電設備容量309kW
    地熱資源が少ない割に頑張っているフィリピンは、
    地熱資源量 600万kW:地熱発電設備容量190kW

    例えば、米国並みに拡大するとしたら、
    53kW→約200kW(総電力0.3%→1.2%)となり、
    現在の風力発電並、CO2削減量は138t。

    フィリピン並に頑張るとしたら
    53kW→約740kW(総電力0.3%→4.2%)となり、
    現在の水力発電の半分程度、CO2削減量は647t
    となります。(石炭火力: 約943g-CO2/kWh置き換え換算)

    対して、現在の太陽光は日本の総電力9.3%。また、昼に水をためて夜に水力発電をする揚水発電は総電力1.3%、発電効率は70%、規模は世界第2位。コスト的には、「地熱発電」と「太陽光+揚水発電」は、どちらも山間部に施設をつくるないとなので、どっこいどこいですかね?

    夜間消費電力は昼間の65%、これを少しでも自然エネルギーと考えます。仮に、揚水を拡充させ、太陽光+揚水を夜間に全振りし、地熱とあわせると10.7%。
    対して、原子力の全盛期は総電力の30%。なので、自然エネルギーで頑張りきって、原発の1/3をカバーできるのが精一杯ですが、これを高い割合とみるか低いとみるかは評価が割れそうですね。

    (引用元)
    https://www.jogmec.go.jp/publish/plus_vol13.html
    https://sustainablejapan.jp/2016/08/06/geothermal-energy/14372

KUMA へ返信する

このページの先頭へ