ホンダ、スマートグリッド展に電池交換式のN-VANを出展。可能性やいかに?
東京ビックサイトの『スマートグリッド展』にホンダがモバイルパワーパックで走らせるN-BOXを出展した。モバイルパワーパックとは脱着式のリチウムイオン電池で、1つ1.3kWhという容量を持つ。重さ10kg。SAKURAと同じ20kWh搭載しようとすれば、パックを15個でいい。150kgということ。SAKURAの電池パックは200kgくらいだと言われている。十分実用的な重さだ。
展示車両では8個搭載しているように見える。これだと10.4kWh。三菱自動車が販売していた東芝製電池を詰んだ軽商用車が10.5kWhだったため、実用になるということだと思う。床面にあるカバーを開けて入れ替えるだけだけ。3分もあれば8個交換できる。満充電された電池だと80kmくらい走れるかと。都市部の宅配便などに使うのなら全く問題無い距離でしょう。
床下の収納はこんな感じ。オリジナルの床面より少し高くなっているようだけれど、最初から電池パックを積める設計にしておけば全く問題の無いラゲッジスペースを確保できると思う。また、将来的に電池の性能が上がり電池パックの容量増えれば、それだけ後続距離増える。1個1.3kWhから1.8kWhになると,10.5kWhから14.4kWhに増え航続距離も100km以上まで伸びる。
電池パックは宅配なら荷物デポに充電ラックを準備しておけばいいだろう。次の荷物を積む時に交換すると80km走れます。使い方次第では急速充電よりずっと有利だし,電池のレトロフィットだって簡単だから車両を長く使うことができる。結果的に10年くらい現役バリバリのスペックをキープできる。使い方によっちゃ15年とか20年スパンでの耐用年数を期待していい。
ということで上手にシステムを作り、電池パックの量産でコストダウン(1個5万円になると普及すると予想)していけば面白いと思う。中国製の小型電気トラックが入ってきそうな雰囲気。1日でも早くこういった車両を投入すべきだと思う。もちろん2024年に発売するN-VANの電気自動車モデルにこのシステムを採用したっていい。とにかくいろんなトライをすることが大切です。
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バッテリー交換式の作業車と言う発想は日本でも全く珍しいものではなく、工場なんかで使われる無人搬送車とかがまさにそれですね。はたらくクルマから採用されていくのは自然だと思います。
むしろ手で運べるサイズに拘らなければ、機材や設備を使ってもっと大きなバッテリーを扱えると思いますが、それはいずれ民間で使うことを想定しているんでしょうかね。
いろいろな方法が検討されていて、可能性が拡がることはとても良いことだと思います。
ただSFぽくってカッコイイけど、こんなに面倒だと個人ユースはないかなぁ。内燃機関の便利さを知ってしまっているからなぁ。
カートリッジ式の乗り物といえば、出川哲郎さんの電動バイク旅の番組が有名ですよね。「充電させてもらえませんか?」は、皮肉にも短距離しか走れないEVバイクへのアンチテーゼにも見えたりして。
あんな時代もあったねと、いつか話せる日が来るかな。。。
コレ多分バイクと共通の電池パックですよね?
アクティの荷台を利用した構内荷物運搬用自動運転トラックを先日発表していたと思います。
丁度アクティから運転席のキャビン部分を切り取って3m弱くらいの「首無しアクティ」みたいなヤツだったと思いますが、それの進化版(3世代目)もこの電池パック使うのかも。
https://kuruma-news.jp/photo/622930#photo8
ことによると耕運機や雪搔き機のような汎用機にも流用できる可能性があります。
電池の交換が億劫ならば載せっ放しで普通充電すればいいし、長距離乗り継ぎでも電池載せ替えで対応できそう。
料金と利便性が勝負所になると思います。
勝負勘はF1で鍛えられていると信じたい。
積載バッテリーの一部を全メーカー共通のバッテリーパック(2~3kWh)にしておけば、雪に閉じ込められても簡単に救済出来るようになるかもですね。
郵便の配達バイクはこのバッテリーパックを使ったベンリィeがすでに運用されているので
郵便集配のバンはすぐにでもこれに置き換え可能ですね