ガイアの夜明けで久しぶりに鈴木修さんをお見かけしました

考えてみたら3~4年、鈴木修さんをお見かけすることが無くなってきた。記憶を辿ってみたら、おそらく2015年にアルト関連のイベントに出席していたのをお見かけして以降、無いと思う。映像だと2019年にトヨタイムスで豊田章男さんと対談ですね。現在93歳。2019年だと89歳。改めてトヨタイムスを見たら、お元気です。けれどガイアの夜明けで見た修さんは言葉も聞き取りづらかった。

恵まれていることに私はアメリカで日本車を大成功させるきっかけを作った片山豊さんが98歳の時にお会いし(105歳で御逝去)、インタビューさせて頂いた。1時間半ほどだったけれど、今でもそのときの楽しさと語ったことはハッキリ覚えている。なんたって満州に行った時の話や、日産を立ち上げた鮎川さんなんかも出てくる。1920年代のサンフランシスコの話は聞き入った。

2015年に御逝去されました

2008年には2011年に御逝去された桜井真一郎さんのインタビューもしている。今まで記事に出ていなかったような話をして頂き(元プリンス自販の広報の方も始めて聞く内容ばかりと驚いていた)、あっという間の2時間でした。話を聞くことで少なくとも私が生きている間は素晴らしい功績を残した片山さんと桜井さんを語り継げる。私も動けなく前に会った人の話を書きたいと思ってます。

鈴木修さんは話を聞いてみたいと思っているお一人だったけれど、70歳代の頃から自動車評論家をあまり相手にしてくれなかった。ガイアの夜明けで久しぶりに修さんを見て、もう年齢的に難しいと考えた次第。話をするのも辛そうです。修さんのインタビュー記事、少ないです。特に修さんが腹を割って話をした記事がない。トヨタイムスの動画くらいだと思う。

最近功績を残した方の訃報が多いような気がする。他界されてから取り上げるより、ご存命の時に功績をしっかり紹介するべきだと私は思ってます。スズキは修さんの功績をしっかり伝えたらいい。インド関連の話や、初代アルトから始まるベーシックカーの作り方などの判断は素晴らしいと思っている。なのに鈴木修が見えてこないのだった。ガイアの夜明けで見た修さんは好好爺でした。

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3 Responses to “ガイアの夜明けで久しぶりに鈴木修さんをお見かけしました”

  1. z151 サンバー愛好者 より:

    モリゾウ氏以上にマスコミ嫌いで有名な鈴木修前会長なので、あんまり外部には漏れて来ないですよね。
    トヨタイムズの年末恒例のロングインタビューで、まさか修会長(当時)が出演するなんてビックリでした。
    前の年のイチロー選手(当時)を交えての長編トークショー形式の番組も見物でしたが。
    インド工場を作った時のエピソードもこの纏め動画の前にあったはず。
    スズキの鈴木会長だから御曹司(お坊ちゃま)だとこの時まで思っていたのですが、婿養子だった訳で。
    普通の凡人だったら社長になれる運命にはなかった人です。
    初代アルトの話は先日の青木先生が詳しかったはず。

    そりゃレジェンドとしたら本田宗一郎氏ですし、現役としたらモリゾウ氏に大きな魅力を感じますが、修語録面白いですねー。
    「記者が私にやめろと言ってきた。私の中に闘争心が湧いた」(いやいや最後には記者が参りましたと言ってましたよ)
    「日本の経済=トヨタですよ。なのにレーサーなんかやっている。ダメだダメだ」(いや開発技術者と同じ目線で話せる…この話は止めましょう)
    「仕事が趣味という人(に後を任せたい)。自分の為じゃなく人の為、地元の為、社会の為に働くことができる人」
    スズキってケチくさいクルマが多い様に感じることがままありますが、裏返せば「少しでも多くの人にクルマを提供したい」というブレない方針を貫いているともいえます。
    今の社長もそこは判っているのか、それとも判っていないのか、傍目で見ていても判りません。(笑)

  2. 奈良県人です より:

    2013年の秋、フランクフルトからの帰国便で、鈴木修さんにお目にかかったことがあります。
    成田に到着後の荷物引取り場でしたが、お付きの方はなくお一人でした。
    フランクフルトショーの帰りかな?と思いましたが、恐らく当時VWとの提携破談の裁判のご帰路だったのでしょう。裁判も一番厳しい時期だったと思いますが、しかし傍目には、全くお疲れのそぶりもなく、オーラがあり輝いてお見えでした。

    私のささやかな自慢は、この鈴木修さんと、1990年に亡くなる前の本田宗一郎さんを青山の本社ショールームでお見かけした、この日本自動車産業史のレジェンドお2人を直に見れた事(笑)。車好きとしての宝物です。

    ところで私の身勝手な夢は、イギリスのBBC Top Gearのようなエキサイティングな自動車番組を日本から世界に発信し、そこで国沢さんなど自動車産業をよくお分かりの方に豊田章男さんや日本や世界の貴重な自動車関係者のインタビューなど放映して頂くことです。イーロンマスクも呼べるかも?
    もちろんモータースポーツや新車紹介の裏側、でも構いません。(笑)

    世界中に自動車ファンを増やし、自動車産業関係者の注目を集め、世界に日本の自動車産業の考えや自動車文化を発信する、これこそ日本と世界への貢献だと思うのですが、トヨタさん、自動車工業会さん、いかがでしょうか?
    (あ、トヨタイズム英語版あれば良いのか、というかもうあるのか 泣)

    まあ今は個人がyoutubeで発信できる時代。国沢さん、youtubeに英語つけるなら、お手伝いしますよ。(笑)

  3. アミーゴ5号 より:

    鈴木修さんも、日本自動車業界を代表するレジェンド、大偉人です。

    起死回生の軽ボンネットバン「初代アルト」は、「こんなクルマがあるといいな」からネーミングされたと聞き及んでおります。

    当時巨大だったGMとの提携では、自らの会社をヒラヒラ舞い飛ぶ蚊にたとえて、吸収されるどころか、逆に存在感を発揮しておられました。

    でもですね、
    修さんの教えを受け継いでいるのは、実はトヨタの章男さんだけかもしれません。。。

    修さんは、後輩達が自分を超えていくことを、何よりも楽しみにしていると感じております。

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