ホンダの「良ければ高くても売れる!」路線が始まった理由、やっと解りました!
フェルディナントさんがやってる日経ビジネスの人気コーナーでホンダ三部さんのインタビューを読んで勉強しろ、と言われたので早速読む。ネットは本屋さんにいかなくて済むから便利です! なるほど! この記事を読んで昨今のホンダの流れがハッキリ解りました! 前半で三部さんの語っているホンダは「厳しい規制けっこうじゃないか!」。私の好きな本田宗一郎さんの流れを汲む。
けれど初代N-BOXが大ヒットするや、その一つだけの成功だけで「日本市場は良いクルマなら高くても売れるんだ」という学習をしたようなのだ。なるほど! と思った。確かに勉強になります! 考えてみたら初代N-BOXの成功以後、本田宗一郎さんが好んだ「良品廉価」から離れ始めてしまったように感じる。「商品が良ければちゃんと売れるんだ」という流れになったと言う。
ユーザーサイドから見ると「三部さんそら違うよ!」と思う。N-BOX、軽自動車と思えないような品質&安全性を持っていたからです。白ナンバーのコンパクトカーと比べ同等以上の品質で、使い勝手よく安全性など負けておらず。それでいてランニングコストまで考えたらお得なのだった。良品廉価そのものだと思う。だからこそN-WGNやN-ONEは売れなかった。
N-WGNやN-ONEについちゃ競合の軽自動車と比べ割高。燃費だヘチマだということになっているけれど、根っ子はライバルと比べ割高だったからだ。考えてみたら当時、この流れを見抜いていた人が居た。N-BOXを仕込んでからインドに転勤となり、戻った後、研究所の社長になった松本さんですね。機密のため詳細こそ語ってくれなかったが、ダメ出ししてると言ってました。
松本さん、初代CR-Vを仕切り、初代フィットの開発総責任者でもあります。2車種とも海外営業に「いらない!」と言われ右ハンドルしか設定しなかったものの(CR-Vなんかマニュアル仕様も想定無し)、発売してみたら世界中から「欲しい!」。目利きなんだと思う。初代N-BOXも松本さんが4輪の商品のTOPをやっているときにまとめた。インドから戻ったら全然違う方向を向いていたそうな。
もちろん今の状況、三部さんの責任じゃ無い。当時は権限なかったですから。日本の商品戦略担当が、たった一つの成功体験によりその後の日本市場向けのクルマを全てN-BOXのように「プチ・ブルジョア路線で行け!」考えちゃったんだろう。合点が行く。フィットのロングボディであるジェイドや、フィットのセダンであるグレイスなど、全てプチ・ブル路線ですね!
通勤などで時間があったらぜひとも下にリンクした記事を読んで欲しい。現在のホンダが解る気がする。ホンダeも世界に向けた日本向けホンダ車のようなクルマ作りです。本田宗一郎さんのDNAとずいぶん違う。今後もこの成功体験をモトにクルマを作って行くのだろうか? それともN-BOX以外成功していない軽自動車(N-WGNは軽乗用車で実質10位)を見て考え直すか?
ホンダはトヨタや日産とひと味違う文化を持つ。クルマ好き的には本田宗一郎さんをいつも感じられるブランドであって欲しいと思う。三部さん御願いします! それとも「古いよ」って言われちゃうんだろうか?
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