ホンダの決算発表を見てビックリ! 二輪部門の収益4887億円に対し四輪部門420億円とな!
昨日のトヨタに続いてホンダが2022年度の決算発表を行った。驚いたのは四輪事業の厳しさ。何と営業利益420億円で、4887億円を稼いだ二輪部門の10分の1以下! 昨年度は二輪3114億円に対し四輪2362億円だったことを考えたら、なかなかの数字です。最近厳しく書いていた通りになってしまった。アメリカ以外は全て赤字ということ理解でいいと思う。
販売台数を見ると日本は98%ながら、本来なら利益の大半を出すアメリカが前年比72.3%! 一番台数を稼いでいた中国も81.3%という状況。中国は3割のシェアを持つ電気自動車に参入出来ていないということを考えたら納得出来る落ち込みながら、アメリカ戦略が上手く行ってないようだ。参考までに書いておくと、アメリカに於ける2022年度のトヨタは前年比100.5%である。
一番驚いたのは2023年度見通し! 2022年度369万台だった世界販売台数を、18%伸ばして435万台に増やすという。営業利益も8393億円から台数拡大による増益を見込んで1兆円にするという。日本市場を見ると2023年度に投入するのはZR-Vとオデッセイ、N-BOXくらい。米国も1180万台に増やし、中国は146万台! 逆に考えるとホンダにとって半導体不足が足かせになっている?
そう考えれば全て合点がいく。登録台数伸びないステップワゴンやフィットなど半導体が確保出来れば18%増なんか容易ということなんだろう。アメリカや中国も日本と同じように生産台数を伸ばせれば18%増は容易ということかもしれません。だとしたら社長の言葉で半導体不足の現状と見通しを説明して欲しかったと思う。さすれば株主の皆さん大いに安心することだろう。
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前年度比、7~8割と言っても前年もコロナ・半導体不足で車は作れていませんでした。そこにアメリカのマイナスが効いた形となると思います。
ヴェゼルのPLAYグレードは1回も受注再開はできていません。生産状況をトヨタのように公表していても、待ち時間が長くなっている・改善していないことがわかります。
2輪車一本足打法で食わせてもらっている状態で、社長がビジネスアップデートで言っていたような投資が計画通りできるのか、と考えてしまいます。