ホンダ三部さんも日産の内田さんも任期中に販売台数を激減させている。それは無視?

8月1日の三部さんと内田さんの会見、最も違和感あるのは業績を落とした事について全く触れていない事だった。2019年に於ける国内販売台数はホンダ/日産/トヨタの順に並べると、72万台/57万台/152万台。三部さんと内田さんが采配した2023年の台数といえば、59万台/36万台/167万台。ホンダも日産も大幅に台数を落としている。そのあたりの検証が全く無い!

「海外を含めれば落ちてないんじゃないか?」と思うかもしれない。数字を上げると2019年が518万台/518万台/1097万台。2023年になると387万台/337万台/1193万台。これまた大きく台数を落としているのだった。収益が落ちていないのは主として為替によるもの。そして大きく台数を落としている中国はあまり収益に貢献していないためである。でもトヨタは伸ばした。

三部さんと内田さんの采配が失敗し、モリゾウさんの采配が成功したことについて何も考えないのだろうか? 自動車好きとしちゃ日本の自動車メーカーに魅力的なクルマを作って頂き、世界を制覇してもらいたいと思っている。なのにじり貧です。その反省の弁は全く無い。本来ならプレッシャーを掛けるべきである株主も大きな動きに出ない。いかんともしがたいです。

円高方向になっていくと、為替による追い風が止まる。ホンダについていえば海外生産が大半を占めるため、赤字にはならない。収益下がるだけ。されど為替でカバーし、しかも輸出比率がそこそこ高い日産は140円以上の円ドルレートになったら赤字になるだろう。なんせ2024年度の想定為替レートは155円ですから。協業を始めても、日産だけ厳しくなれば難しいハンドリングになる。

一番好ましいのは、三部さんと内田さんが今回の協業開始を花道にしてのバトンタッチだと思う。将来、ホンダと日産が残っていれば、三部さんと内田さんの功績は讃えられる。されどこのまま居座って売れ行きを落としてきた経営方針を継続すると、就任後にガックリ落とした販売台数や、ここからさらに落ちて行く販売台数の評価により最後は寂しくなります。

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4 Responses to “ホンダ三部さんも日産の内田さんも任期中に販売台数を激減させている。それは無視?”

  1. アミーゴ5号リボーン より:

    自分勝手に妄想しております。

    日産社員編
    「なんだよ、またかよ。役員が自滅して、自分達で会社を傾かせてさ。ホントにロクな役員がいないな、この会社は。挙句の果てに、よその会社にすがりつく恒例パターンだよ。今度のお相手は、独立独歩のホンダだって。おいおい、どうせすがるならトヨタにしてくれよ。社員も役員も含めて、人を育てるトヨタにさ。」

    ホンダ社員編
    「何か知らんが、夢追い社長がソニーに続いて日産とお友達になったらしいぞ。何か知らんが、労多くして益少しの仕事ばかり作ってくるな。理想や合理性ばかり追い掛けて、今時のAIが言いそうなコトばかりやってるよ。人への愛とか、ワクワク感、幸福感が無いよな。」

    辛口御免。
    でも業界外のシロウトが見ても、こういう印象です、はい。

  2. JUN より:

    アメリカでの新車から3年間の長期品質ですが、ホンダは日々努力を続けトヨタに負けじと頑張っている。その下に少し離れてスバル・マツダが続く。日産は…と言うと、10&11位のKIA,Hyundai より遥か下位の17位です。
    日産は明らかに何かを割り切った自動車造りをしているとしか思えない順位なんですよね。

    当然、アメリカ人の日産に対する評価は悪化し続けています。日産は昔からのファン(馴染客)がアメリカにも結構居るのですが、彼らも日産を見放し始めているかと。

    まあ、MBA的に考えれば正しい「割り切り」なんでしょうが、日本人的な自動車に対する「愛」の欠けた、経営者だけのための「冷めた」車作りにも見えちゃうんですよね…。

    今のホンダが、本田宗一郎さんのホンダでは無いことは当然です。ただ、彼の精神を少しでも受け継いだホンダの車作りを、争い慣れている日産から守ることができるのかどうか…。

  3. natumenatuki より:

    リピーターさんが企業を支えていると思います。マーチやキューブに乗っていた人が、ノートに乗り継ぐ確率を当然ながら計算しているでしょうに、またジュークの人が次にキックスに乗り換えるとは考えられません。
    受け皿が無ければ他社に流れるます。マーチはヤリスに、キューブはルーミーかシェンタに、ジュークはヤリスクロスに素人目でもわかることです。お客様の梯子を外しまくっているのは何の為でしょうか?
    12マーチから13マーチに乗ってみて経営者の愛情が全く無くなっていると思いました。12マーチには日産の愛情が詰め込まれていました。素人目ほど怖いものはないと思います理屈で無く肌で感じますから。

  4. 猫まんま より:

    最近の日産ホンダの凋落ぶりは酷いものですがトヨタも昔は大企業病に悩まされてモリゾウさんが気合を入れて頑張ったからこそ立ち直った。
    日本の場合は車業界に限らず【死神原田氏】を筆頭にトップに立つのは無能でなければならないって決まりでもあるのかと言わんばかり。ソニーももと新聞記者のストリンガー氏が年俸8億も貰って会社傾けるし、一体どういう基準で経営者が選出されてるのか疑問ですね。
    しっかしいつも言ってることだけど株主はに何も言わないのかね?
    昨今の車業界を見てるとゴーン会長はやり方に問題はあったけど優秀だったんだなと思います。日産は経営陣を粛清して年俸100億でゴーン会長に戻ってもらうほうが良いんじゃないでしょうか?
    だいたいなんでキーッ!みたいな業界に関係の無いのが役員やってるんですかね?これはゴーン会長のやらかしですかね。

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