ボルトの詳細が判明

GMにとって渾身の一打となるシボレー『ボルト』の駆動システムが公開された、と読者の方から情報を頂いた。早速リンクしてあったモータートレンドのニュース見たらビックリ! 何と何と! 単なる「電気自動車に走行距離を伸ばすための発電機を搭載するレンジエクステンダー」
ではなかったのだ。GMもアホじゃない。
 
ボルトの駆動系を報じているモータートレンドのニュース
 
バッテリー電力を消費するまでは普通の電気自動車なのだけれど、そこからがユニーク! プリウスと同じく遊星歯車を使い、モーターとドライブシャフトを繋
いでいるのだった。すなわち巡航速度になると1,4リッターエンジンの駆動トルクを、そのままダイレクトに車軸に伝えているワケ。これなら巡航燃費を稼げ
る。
 
しかもエンジンとモーターが直結してあり、駆動トルクはモーター部分から遊星歯車に伝えてます。これなら加速時はモーターのパワーだけ使い、巡航時になって必要なパワーが少なくなれば徐々にモーターの出力を落としてエンジンだけの駆動力に移行させることも容易かつ滑らか。良いアイデアだと思う。
 
明日夕方にアップされる予定のコリズムのレポートと合わせて読んで頂ければ、より理解を深められることだろう。ちなみにボルトはi-MiEVと同じ16kWhものバッテリーを搭載しているけれど、4kWhくらいのバッテリーにしてプラグインプリウスのようなクルマを作ることも可能。トヨタにとって伏兵登場か?
 
ただGMに緻密なクルマ造りが出来るかどうか気になるところ。LGケムの新型リチウム電池の信頼性もどんなものか読みにくい? もし成功したなら日本勢にとって大きな脅威になると思います。個人的には信頼性と同じくらいコストダウンが相当難しいと考える。詳報入ったら続報をお伝えしたい。

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6 Responses to “ボルトの詳細が判明”

  1. ぱんだねこ より:

    私の理解力不足だと思うのですが、ボルトがそのような仕組みなら、容量の大きな電池を積んだプリウス(またはそのプラグイン)ではないかと思ってしまいました。

  2. いけだ より:

    説明文を読むとエンジンが動くのは電池が減ったときだけですし、
    エンジンが車軸を駆動するのは時速70マイル以上の時だけですから、
    いろいろ展開は考えられるとしても、
    説明文を信用すればボルトに関しては単なるレンジエクステンダーですね。
    それよりもすごいと思ったのは、
    モーターから変速機を経由して車軸を駆動している点です。
    ハイブリッド車でエンジンとモーターを同じ位置に置いているために
    モーターの後に変速機がついている車は多々ありますが、
    安物のモーターを使えるように変速機を使った車は初めてみたような気がします。

  3. トーマス より:

    もしボルトがエンジン直結で動くなら、それはレンジイクステンドEVではないですね。パラレルHV、もしくはシリーズパラレルHVですね。
    そしてその構造だったら電池使い果たしてから、エンジン駆動なんてしないでしょ。最初から始動加速だけモータ、定速はエンジンにするでしょ。
    当初はレンジイクステンドEVだったものを、効率がわるいので急遽エンジン駆動を加えたのでは。

  4. チャカ より:

    モータトレンドの記事だと、ホンダIMEのような、エンジン直結モータジェネレータと駆動モータを、プリウスのように遊星ギアで動力分割する仕組みですね。同誌でも結論付けていますが、EVでなくこれはまぎれもなくハイブリッドです。
    しかもホンダIMEとトヨタTHSをいっぺんにパクってますな。

  5. さね より:

    コストダウン高品質かはともかく、プリウスやホンダとは違うフルハイブリット作ったことは凄いですよね。量産されたらアメリカ人としては国産てことでプリウスより買う人多いじゃないでしょうか値段次第で。 欧州はEVもハイブリッドもゾクゾク販売するみたいだし、充電の規格はアメリカ欧州連合に日本は負けるだろうし、結局車の魅力も負けて今まで以上に苦しいことなるだろうなぁ 日本車てガラパゴス的進化しすぎな気します 政治もだめで産業も駄目なるなら技術で頑張れ日本!(涙) トヨタは落日迎えるだろうからマツダさんのスカイなんとか、凄いよう祈ります。 トヨタと組まないでホンダと組めばいいのに

  6. ぱんだねこ より:

    ボディサイズはプリウス級・・・!?
    アメ車だからもっと大きくて、その上で燃費がよいのかと思ってました。

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