ボルボも限定自動運転発売

ベンツに続き、ボルボも渋滞時にアクセルもブレーキもハンドルもコントロールしてくれる「限定的自動運転」機能を持つクルマを間もなく発売する。新型『XC90』なのだけれど、プレスリリースを読むと「交通事故の最大の原因になっている注意散漫と前方不注意をカバー」するという。

確かにドライバーだけで安全性を追求するより安心だ。機械で基本的な安全確保を行い、そいつを人間がカバーするというシステムは、最新の生産設備などに取り入れられているコンセプトでもある。人間だけの生産設備より、圧倒的に少ないミス率で済むそうな。そうかもしれません。

ボルボの場合、単に「ドライバーに楽をさせよう」という観点でなく、2020年に新しいボルボ車に於いて交通事故の死亡者や重傷者をゼロにしようというアプローチから自動運転を考えている。事故防止のための限定的な自動運転なのだった。大いに楽しみであります。

最新の限定的自動運転の上限速度はベンツCクラスの50km/h。こいつが欧州の指針だろうから、XC90も50km/hまでになるんだと思う。日本での高速渋滞なら大半をカバー出来てしまうハズ。このシステムがV40あたりにまで降りてきたら素晴らしいこと。普及するに違いない。

こうなると気になるのが大きく出遅れた日本勢。最も簡単にシステムを構築出来るの、スバルのアイサイト3である。かくなる上は自動ブレーキと同じくボルボのスリップストリームにピッタリ入って欲しい。アイサイトならたった二つのCCDカメラで様々な制御が出来る可能性大。

ちなみにアイサイト3やスカイラインもレーンキープ機能を持たせているけれど、現状だと限定的自動運転用としちゃ粗っぽくて使い物にならないレベル。ベンツCクラスくらいキチンとしたステアリング制御をしなくちゃなりません。スバルの場合、新しい商品力になると思う。

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