マツダ、タイでMX-30の電気自動車とPHVを6千台売るという計画が判明!

マツダがタイでMX-30の生産を行うようだ。4日に行われたタイ投資委員会の本会議(議長はプラユット首相)で、PHVと電気自動車の製造事業に対する税制面などの投資優遇措置の適用を承認したという。年産能力は電気自動車にロータリーエンジンの発電機を組み合わせるPHVが5千台、電気自動車千台で、タイ国内市場向けに生産するとのこと。投資額約100億円。

日本市場向けのMX-30の販売目標が年間販売目標1万2千台。決して安くならないと思うPHVと電気自動車をタイ国内だけで6千台売ろうという計画、ムチャでしょう。まぁムチャだと私が言っても、欧州CAFEの時だって「問題無い」という答えでした(実際は依然としてクリア出来るメドが立っておらず販売を絞り始めた)。今回だって「売れる」と言うんだろう。

参考までに書いておくと、2019年に於けるマツダのタイ国内乗用車販売台数は4万7千台。しかもマツダの場合、小型車中心のためマツダ2(デミオ)が4万4千台という市場です。そこにMX-30を6千台売るというのは、誰だって「厳しいんじゃないの?」と思う。荒唐無稽な販売計画、どういったメンバーで作るんだろうか。まぁ勝てると考えて勝負に出るんでしょうが。

2022年はさらにスゴイことをやろうとしてます。マツダ社内で「ラージ」と呼ばれている6気筒エンジン搭載車群を予定通り出すという。ホンキなのかと聞いてみたら「ラージが出れば収益上がる! それまでとにかく頑張れ!」と言われているようだ。多くのマツダ社員が疑問に感じているものの、この計画、誰も止められない。トヨタ以外の株主はよく黙ってますね。

マツダが独力でリカバリーするつもりなら年内にも大幅な方針変換をしなければ間に合わないと思う。このまま根拠の無い強気の路線のままだと早晩立ちゆかなくなり株価は一段安に。もはやこれまでとなったらトヨタに御願いするしかない。マツダが海外企業に買われることは無いと予想します。使えない経営陣は入れ替え。トヨタの人事査定、素晴らしいですから。

遅くとも2022年には勝負がつきマツダの将来は明るさが見えていると思う。まだ50歳になっておらず、有能な人は必ず抜擢される。それまで抜かれるクギにならないよう、支離滅裂の経営陣に逆らわない方がいい。「あの人はマツダの将来を担うんでしょうね!」という何人かの顔を思い浮かべて書いています。長くて1年の辛抱だと思います。

 

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