マツダ、電気自動車を否定してCN燃料の優位性を主張! 藤原/人見/廣瀬時代の失策を繰り返す?

マツダがCN燃料(カーボンニュートラル)の試乗会を行った。ここで発表されたデータを見て「全く懲りていない。マツダ、やっぱりダメか?」と思った次第。下は電気自動車と『HVO51』というCN燃料を半分混ぜたディーゼルとの比較である。驚いたことに電気自動車の代表として世紀の大失敗作となったMX-30を引っ張り出してきたこと。しかも5年分で456万円とな!

電気自動車だって安くなる

HVO51の費用を「現状」としているなら当然ながらBEVも現状だと思う。今やMX-30と同等ならBYDのATTO3でいい。新車を買って418万円だ。そして充電器に100万円ってナニ? 家庭用であれば200Vの普通充電で6万円あればオツリがくる。6kWタイプだって20万円だ。加えてHVO51は軽油の3倍としているけれど、市販されていない。マツダが購入している価格か?

もっといえば電気自動車の「現状」なら補助金だってある(HVO51の価格もコスト的に成り立っていない)。さらに中国を見れば解る通り電気自動車はハイブリッド車やディーゼルと同じくらいになる可能性大。HVO51が軽油と同じ価格になってもコスト的には厳しい。マツダの主張は相変わらず「電気自動車ダメ!」なのだった。これ、スカイアクティブXを出した時と同じ。

この計算で登場する電費は4.7km/kWh。2017年から進化せず

電気自動車否定は当時と全く変わっていない。100歩譲ってトヨタの水素エンジンのような「可能性の追求」なら理解出来る。マツダの場合、デタラメな計算データを提示して「電気自動車より良い」と言い張る点でいかんともしがたい。もっといえば、マツダにそんな寄り道してる余裕なんか無いハズ。電気自動車に全力投球すれば魅力的なクルマが作れると思う。

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4 Responses to “マツダ、電気自動車を否定してCN燃料の優位性を主張! 藤原/人見/廣瀬時代の失策を繰り返す?”

  1. 黄色いジューク より:

    マツダはパラダイムシフトが起きていることから目を逸らしているのでしょうね。
    高速化に伴いプロペラ機からジェット機に移行したように自動車もエンジンからモーターへ大きな流れがあるのは明らかなのに。
    逆らって隙間で生き残るにはマツダは大きすぎます。
    細かい個々の優位ではどうにもならないのは、液晶対プラズマディスプレイやVHS対ベータの結果を見れば分かるでしょうに。
    これまで投資してきた成果をら諦めるのは、それらの技術者を積み上げてこられた方々には無理なので、しがらみのない次世代を登用しないと変わらないでしょう。残念です。

  2. 猫まんま より:

    なんかいつも通りの通常運転なような気がしますが。
    SkyActive-Xという大失敗をやらかしたのに反省も無くSkyActive-Zを発表したりまるで旧日本軍の精神論ですね。現状ではEVはバッテリーの技術革新が無い限りネガな部分は残りますがそれでも将来的にはEVになるのは当然のことでしょう。マツダは自分が理解出来ない新技術を認めない老害と同じことをやってます。ラインナップをみれば天邪鬼の意見ばかり取り入れてCVTは全否定、ハイブリッドもしょせん効率の悪いモーターアシストのみ。本当に技術があるなら他社が追い付けないような高性能のCVTを開発したりトヨタ以上のハイブリッドを作ればよいだけですがそんな技術はありませんね。2%のユーザーをターゲットにするとか言ってるんだからやりたいようにやればよいと思います。ブラックサタンの意志を継いでる技術者が多いのでしょうが結局の所マツダという企業自体が天邪鬼な体質だと思います。SkyActive-ZもXと同じく補器類付けまくって何とか形にするんでしょうね。Xを見てもわかるけどプラグはある、スーパーチャージャーも付けてるとどめにモーターアシスト。これだけ補器類に頼ればどんなエンジンでもHCCIもどきは可能だと思います。だから他のメーカーは意味が無いのでやっていないだけでしょう。いっそEVもハイブリッドも全否定してロータリーとSkyActive-Xにのみで一千万円以上で売ればよいと思います。あれだけネットでべた褒めしてる信者が多いのだからそれで十分にやっていけるんじゃないでしょうかね?まあ現実的には倒産まっしぐらでしょうけど。

  3. スポック より:

    まだシニアフェローイノベーションなる肩書で役員待遇で残ってる人見光夫さん&そのファミリーが幅を利かせてるからでしょうね。
     Skyactiv-Zなんて、技術説明自体わけのわからないものも控えてるらしいし…

  4. アミーゴ5号リリボーン より:

    エンジン車もHV車も、カーボンニュートラル燃料を使えばカーボンフリーになります。

    多様なパワーユニットと燃料を組み合わせるマルチパスウェイの考え方は大賛成だし、カーボンニュートラル燃料の多様化・低コスト化だって、もっともっと推進するべきだと思います。

    でも胡散臭い比較データは、あきまへんなぁ。そんなのすぐにバレちゃうんだから。

    マツダでは、こういうデータや資料はどこがどのように作成・管理しているのかしら? ブラックサタン時代ならともかく、これが経営会議を経由しているとはとても思えないんだけど。。。

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