マツダ、2019年度決算で純利益が6年前の4分の1になっちゃいそうです~

マツダ、昨年4月~12月までの連結決算を発表したが、本来なら新車を多数出して好調のハズながら営業利益43,3%マイナス。経常利益39,6%マイナスと厳しい数字になった。売り上げ2兆5563億あって純利益は0,013%しか出ていない。売り上げ1億円の企業だとすれば、13万円しか純利益が出ないと言うこと。何とか赤字にならないような苦しい決算といってよかろう。

2014年度からの純利益も1588億円。1344億円。9378億円。1120億円。634億円。2020年3月で締める2019年度は430億円という見込み。”順調”に下がり続け、不祥事無いにも関わらず、この6年で4分の1になってしまった。何度も書いてきた通り、この6年でクルマは良くなった。パワーユニットを除けば自動ブレーキ性能も4WDも大幅に改善されている。なのに利益あがらず。

ブラックサタンは「値引きしなくてよくなったので利益上がった」と自慢するけれど、実態は全く違います。売上高だって5年前から横ばい状態。これだけ利益下がれば積極的な投資は出来なくなる。おそらくどの部門も緊縮予算だと思う。ブランドイメージを構築しようとしても、そんな余力無いだろう。普通なら「こらマズイ! なんとかしなくちゃ」と考えるハズ。

第2次世界大戦始まり、真珠湾でアメリカに大打撃を与えた半年後の昭和17年6月。大日本帝国海軍はミッドウェーで正規空母4艦。最新航空機約300機。熟練操縦員多数を失う。客観的に考えたら戦力の大半を失った。なのに軍を代表する東条首相は現状認識出来ず、そのまま「気合いだ根性だ!」と檄を飛ばし続け、日本国に多大なる損害を与えることになる。

東条首相だけの責任だとは思えない

東条本人にも責任あったと思うけれど、もっと大きな問題は東条の暴走を許した周囲だと考えます。東条に自分の身の丈にあった役割をさせておけば、東条自身も一級戦犯にされることがなかったかもしれない。この人を神輿に乗せ、支持し続けた連中こそ真の戦犯だと考えます。今のマツダを見ると当時の日本軍のイメージとダブる。ブラックサタンにダメ出しする人は多いけど、許してる。

決定的な違いは自動車産業が”楽しさ”で成り立っていること。ここで国沢光宏がどんな批評をしても楽しい度合いの多寡であり、笑いながら「あいつがダメなんだよな~」と言ってられる点にあります。ただこのままダメな方向に走っていくと、クルマ好きが大好きなブランドであるマツダの根っ子に揺らぎ出てくる。もっともっと楽しいクルマを作れる技術を持っていると思う。

 

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