マツダ『VISION COUPE』の評価が真っ二つ

東京モーターショーに出展したマツダ『VISION COUPE』の評価が真っ二つに割れている。興味深いことに一般の人に聞くと半分以上の意見として「カッコ良い」。自動車メーカーのデザイナーに代表される玄人筋ほど「う~ん」な評価だったりします。なぜ意見割れるのだろうか?

私もデザイン的には絶賛したいが

こらもう簡単だ。カッコだけ追求したデザインにするのか、実現出来るデザインにするのか、です。他の自動車メーカーのデザイナーA氏は「やはりサスペンションストロークや、居住性、搭載されるエンジンなどを考えてデザインしないとクルマとは言えません」。

続けて「前回の東京モーターショーでも同じようにカッコだけのクルマを出しましたが、1度なら良いと思います。でも今回全く同じことをやってきた。どこのメーカーのデザイナーだってスケッチと同じようなクルマを作ったら素晴らしいですよ。でもそれは商用デザインじゃないです」。

他の自動車メーカーのB氏は「マンガの女の子を本当の人間にしたら成立しないですよね。それと同じで造詣としての芸術性だけ求めたら、実車と全く違うモノになってしまいます。VISION COUPEのシルエットはどう考えたって成立できない。ヘッドライトの高さすら基準に合わないです」。

対極的なのが3年後くらいに出すと言ってる(公式には言ってない?)スバル。サスペンションストロークや居住性、駆動関係など、すべて現実的なスペックにしている。フェンダーなどでコンセプトカーとしての派手さを出す方向なんだろう。参考までに書いておくとA氏もB氏もスバルじゃない。

前回の東京モーターショーでもカッコだけ追求したクルマを出したが、その時はデザイナーから「今回あえて美しさだけ追求しました。実車で負けたと言われないようなデザインにします!」と聞き、それもありかな、と。今回、デザイナー見当たらず、芸術品だけ眺めて帰ってきた。

・ご意見は『建設的な意見の掲示板』まで

何より不思議なのは前回ロータリーエンジン積む雰囲気だったのでスペシャル感あったけど、今回箝口令が敷かれたという。ロータリーエンジンから離れたいようなのだ。となるとショッパイ4気筒ってこと? 東京モーターショーに行ったら、ぜひVISION COUPEみてご意見を。 

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